神戸には、有名人の名前を連想させることで人気の神社がある。有名どころでは、嵐の二宮和也と同じ名前の二宮神社(中央区)と、フィギュアスケートの羽生結弦選手と似た名前の弓弦羽神社(東灘区)。大晦日から元日にかけて、両神社には初詣に訪れた地元の人たちに交じり、熱心なファンの姿があった。
二宮神社
2020年は、今年いっぱいで活動を休止する「嵐」にとってはデビュー以来走り続けてきた約20年間を締めくくる最後の1年となる。二宮神社は、ファンの間ではメンバーと同じ名前の神社、通称「嵐神社」のひとつとして親しまれている。
JR三ノ宮駅から徒歩で10分ほど離れた静かな一画にある同神社。普段の参拝客は大半が地元の人たちだが、遠方から足を運ぶファンも少なくない。その上、嵐のメンバー5人を表す色を思わせる青、紫、赤、黄、緑の5色の虹が描かれた絵馬や、それぞれの色のお守りもあるため、ファンの間でも人気が高いという。
境内に奉納された絵馬には、「ニノ(二宮)が笑顔でいられますように」「2020年12月31日までたくさん嵐さんに会えますように!」「嵐5人とファンの皆が笑顔で幸せで2020年いっぱい駆け抜けられますように」といった願い事が目を引いた。19年11月に結婚を発表した二宮をお祝いするメッセージもあった。
山西乙平宮司は「嵐については実はあまり詳しくないのですが、メンバーそれぞれに力があるので、グループを離れても皆さんご活躍されることと思います。今年1年頑張っていただきたいですね。私も応援しています」と笑顔で話した。
弓弦羽神社
一方、元日の昼頃になっても神社の外にまで長蛇の列ができていた弓弦羽神社。
羽生選手は19年12月のグランプリファイナル、全日本選手権でそれぞれ2位だった。奉納された絵馬にはやはり「けがをせず自分の納得できる試合ができますように」などの羽生選手の活躍を願うものや、12月7日の誕生日を祝福するものが数多くあり、ファンの熱い思いが感じられた。地元の参拝客たちは「たくさんあるなあ」「みんなすごいね」と感心したように見入っていた。