「犬を勝手に触らないで」大型犬の飼い主の切実なお願い「うちの犬に限って」はないから…安全のため守ってほしいことは?「小型犬でも大ケガに…」

はやかわ かな はやかわ かな

「犬」は可愛いけど、あくまでも人間とは違う「動物」

ーー事故になるところでしたね…。

「女児のお父さんが『触ってみようか~』と愛犬のお尻に触れようとした際、私が咄嗟に手で制止して、『触るなら触ると言ってください』と声をかけたところ、お父さんは『あはは~』と笑うのみでした。その後こちらが立ち去りましたので、触られることはなかったです」

ーーこういうことはよくあるのですか?

「珍しい犬種ですし、超大型犬なので目立つためよくありますが、いつもの散歩道であれば顔見知りの方がほとんどなので、挨拶しながらすれ違ったり、交流したりしています。

お出かけ中に声をかけてくださった場合は、リードを締め、ベルをステイ(待て)させた状態にして触ってもらっています。飼い主に何も声がけがない場合は、私が立ち塞がるなどして阻止しています。言葉でやめてください、とお断りすることもありますが、大抵は向かってくる方から触られないよう、私が物理的にガードしています」

ーーどんなにおとなしくても小さくても、犬には「牙」がありますからね…。

「日本の法律上、犬は『物』です。飼い主にとっては大事な家族であってもそれは変わらないので、そのルールの中でいかに愛犬を守りつつ、社会のなかで共存できるかを私なりに考えた結果、『うちの子に限って…はない』という言葉になりました。いただいた反響のほとんどは好意的で優しい言葉をかけてくださる方ばかりでしたが、

①噛まれてもいいから触りたい 

②これで噛まれても自己責任だよね 

③こういう状況で噛まれたことがある

といった声もありました。①②のような気持ちもわかりますが、やはりすべての責任の所在は私たち飼い主にあり、③のような事実があるという現実も辛いことです…。誰も幸せにならない結果は望んでいません。犬を飼っている側も、犬に興味を持ってくださる方々も、可愛いだけではなく、自分とは違う動物を相手にしているのだ、ということを少しでも気に留めてくださるきっかけになったり、自分自身の気も引き締められたらなと思います」

◇ ◇

飼い主さんによると、普段のベルくんは陽気で優しくておおらかで、遊ぶことが大好きな活発なわんちゃんなのだそうです。

「ベルは私にとって初めての犬なのですが、最初の犬が超大型犬なのはハードルが高いのでは…と、とても悩みました。大型犬は加害者になる可能性も高い、主人はまだしも、咄嗟の時に私がちゃんと制御できるのか、また、体重も40キロを越えているため、将来の介護を考えると、可愛い・楽しいだけではないなど、不安な点を主人とたくさん話し合いました。覚悟を決めて迎えた分、幸せに過ごして欲しいねと夫婦でよく話しています」(ベルくんの飼い主さん)

たくさんのコメントのなかには、犬を触る際は、いったん離れたとこでしゃがむ→グーをした手の甲を犬に嗅がせてから触る、といったマナーを説く声もありました。ただしどんな場合も、まずは「飼い主さん」に声をかけ、触ってもいいかの確認が必要です。また、事故になる可能性が高いことから、「子どもの”触りたい”はすべて断っている」という声もありました。

ちなみに、犬の目を見て近づく/触るというコメントも見受けられましたが、動物は目線が合う=攻撃、と捉えてしまうため、犬の目をじっと見つめるのはNGですよ。

◼︎ベルくんのInstagram「velzoi」

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