静岡県内を放浪していたシュナウザー
チュニスくん(6歳・オス)は、飼い主に捨てられたのか迷子になったのか、静岡で放浪していたところを警察に保護され、シュナウザーをメインに保護活動をしている保護主が大阪から静岡まで引き取りに行った。
保護主の家で3ヶ月くらい暮らしていたが、その後、大阪府在住のKさんが里親になったという。
「保護された時はまあまあボサボサだったので、どのくらい放浪してたのか…寒い時期でなくて良かったと今でも思います」
Kさんは、ペット可のマンションに引っ越したので、子どもの希望もあり、犬を探していた。里親募集サイトを色々見ていく過程で、保護主のブログに辿り着き、保護主の家での様子を見て、「この子に来て欲しい!」と思い連絡したそうだ。
冷蔵庫を開け、桃を5つも食べた
2015年8月、チュニスくんはKさんの家族になった。初めて来た日はちょっと緊張しているようだった。
「名前は、昔飼っていた猫達の名前が地名だったので、地名つながりにしました。響きが可愛いと思ったのでチュニスにしました」
チュニスくんは、大型犬同士のケンカを止めに入る正義感にあふれた子で、公園仲間からは、学級委員長と言われている。
「放浪して苦労したせいか、来た当初から悟りを開いたような落ち着きのある子なので、ウチではダライ・チュニ・ラマと呼んでいます」
それでも、食べることは大好きで、生のパセリとセロリ以外はなんでも食べる。
「お留守番の間にやらかした事も多々あり。いちばんビックリしたのは、引き出し型の冷蔵庫の野菜室を自分で開けて、5個くらい入っていた桃を引っ張り出し全部平らげていた時です。種を飲み込んでいたら大変!と病院に走りました」
チュニスくんを飼ってから、チュニスくんを通じて友達がたくさん増えたというKさん。「うちに来た当初から心雑音のある子なので、健康に過ごせるよう試行錯誤する中で、人間の健康にもますます気を使うようになりました。とても生活が豊かになりました」