新幹線の東京―大阪間などの回数券が来年の3月末で廃止というニュースに驚きました。最近はネット予約でも通常より割安に買えるので、回数券は減少傾向だったそう。
回数券は金券ショップでバラ売りされていたので、私も若いころはお世話になりました。回数券を購入し、少し浮いた交通費でお弁当やお菓子を買ったり。そんな若者らしい?思い出もあります。私達の若い頃は手間や時間を「売って」、お金に換えてたものです。でもいまの若い世代は時短が一番。時間のロスや手間かけることを嫌うようです。「時間」に対する考え方が、私たちが若いころとは真逆のように感じます。
金券ショップには新幹線の回数券のほか、商品券とか映画観賞券、昔ならテレカなど、その時代を反映した品が売られていました。私がよく利用していたのは新幹線のチケットだったので、いろんな区間の回数券が廃止になってきているのは知っていましたが、東京―大阪間までなくなるとは衝撃です。
いまは何でもスマホで済ませてしまえる時代。なんばグランド花月の若いお客さまも、ネットで予約して、来場される方が多くなっています。街の写真屋さんが姿を消したように、いつか私達がお世話になった金券ショップもなくなってしまうのでしょうか。寂しいかぎりです。
私は生まれ育った枚方市のPR大使を務めさせていただいており、先日、昔お世話になったお店や懐かしい場所を巡るロケのお仕事に行きました。ところが私がお世話になっていたのは30年以上前。懐かしいお店、思い出の場所もご主人のお子さんに代替わりしていたり、既に違うお店になっていたり素敵なお店はたくさん増えたけど、懐かしい思い出の場所はかなり変わってしまいました。小学校の桜などは昔のままですが、人の移り変わりは本当に激しいですね。
関西では大阪新阪急ホテルや千里阪急ホテルの閉鎖、世界で一番朝食が美味しいと称された神戸北野ホテルの経営母体が変わるという報道もありました。新阪急ホテルの地下のビュッフェの「オリンピア」。前回の東京オリンピックの年1964年ホテルと共にオープンしました。当時はバイキング=セルフサービスの食べ放題は国内でも珍しく安くて美味しくて、料理の種類も多く、雑誌に攻略特集が組まれたほど。そんな私の青春の思い出がどんどんなくなっていきます。いずれ「切符って何ですか?」という時代になるのでしょうか。また昭和が遠のいていきます(笑)