眼鏡派の人に朗報です。1958年創業の眼鏡専門店、メガネの染谷(そめや、東京都葛飾区)のツイッター投稿が注目を集めています。
「もし予備の眼鏡がない場合 これがベストです もしココのネジが取れちゃったら 楊枝を刺して 折る そして、お店に駆け込もう ※接着剤はNG」
フレームとつるをつなぐ部分のねじが取れたときは「つまようじ」で応急処置ができるというのです。おうち時間が増えた今、いざというとき役立ちそうなライフハック(生活の裏技)です。
これまでに驚いた“応急処置”は?
同店は2020年5月、お店のツイッターアカウントを初めて開設。11月、つまようじネタを投稿したところ5000近くのいいねが集まり、「なるほど!」「これは便利」「目からウロコ」「眼鏡派必見」「覚えておこう」とユーザーたちからのコメントが並びます。ツイッターで同店を知り足を運んだ人もいたのだとか。鳴り止まぬ通知に「ビビってます」という3代目店主に話を聞きました。
――投稿のきっかけは?
「ツイッターをはじめたばかりでよく分かっておらず、ユーザーにとって有益で面白い情報がどんなものなのか考え、さぐりさぐり出てきたのが、当店で昔からお客様にお話ししていたつまようじの話でした」
――つまようじ対処法の注意点は?
「ちょっと残して折っていただけると取りやすいので非常にありがたいです」
「『もし予備がない場合』という前提でツイートしています。そのまま持って来られるならば、何も手を加えずお持ちいただくのが一番いいです」
――これまで驚いた“応急処置”は?
「いつも感心するのは糸できれいに応急処置して持ち込まれるパターンです。他には、テープぐるぐる巻き、針金ぐるぐる巻き、クリップを変形させて刺す、あたりは見かけます。知り合いのお店では液体絆創膏で応急処置して持ち込まれることもあったみたいです」
眼鏡に接着剤はNG!使うとどうなる?
――「接着剤はNG」とも呼び掛けています。
「この箇所に関してはガチガチに固めてしまう方は実際にはほとんどいらっしゃいませんが、見たことはあります」
――接着剤を使うと?
「最悪の場合、修理がきかなくなります」
最後に眼鏡ユーザーに向けアドバイスもしてくれました。
「眼鏡店にはアフターケアという大切な業務があります。つまようじを刺すことにならないように、定期的に購入店でメンテナンスをしてもらうのが正直ベストです(笑)。しっかり検査して、しっかりフィッティングして作る眼鏡は同じ眼鏡でも違いますから、多くの方がいい眼鏡やいい眼鏡店に出会い、生活が豊かになることを心より願っています」