「椎名林檎は"新宿の女王"かもしれないが、我が娘は"忘れ物の女王"である」
「京都の茶店では友達の食べ過ぎを防ぐため、団子を取っ返した」
「強力なおしゃべり速射砲を標準装備した我が家の"どうだれ、こうだれ"娘も無事に卒業に漕ぎ着けました」
アナウンサー、佐藤千晶さんの「父がPTA会報にのせた記事」がSNS上で大きな注目を集めている。
佐藤さんのお父上は新聞記者。佐藤さんが学生時代、PTAの会報にたびたび寄稿していたそうだが、その内容はさすがにプロフェッショナル。たくみな構成と、文章から滲み出す娘への愛情に、SNSユーザー達からは「これは完全にお父上のネタですよね。しかし千晶ちゃんの忘れ物グセは女王の系譜だったとは！」「素晴らしい。リズミカルでコミカル。そして家族への深い愛を感じます。」「さすが父上、読ませる文章すごいですね！職場なのに"あっはっはっは！"と声を出して笑ってしまいました」など数々の感動のコメントが寄せられている。
お父上と、話題の寄稿記事について佐藤さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ（以下「中将」）：とってもユニークなお父さんですね！お父さんと、学生時代の佐藤さんとの関わりについてお聞かせください。
佐藤：父はもちろん、家族みんな仲良しでした。同級生や先生にも私がそそっかしいことは知られていたので、当時はみんなが会報を見て、笑って「千晶のお父さん、千晶のこと書くの上手だよね」とか「面白い」と言われていました。当の私は恥ずかしい気持ちでいっぱいで、お父さんには「変なこと書かないでね！」とお願いしていました（笑）。
中将：面白いんですが「娘としてはけっこう恥ずかしい内容かもな…」とも思っちゃいました。当時佐藤さんは記事についてどう感じていましたか？
佐藤：思春期でしたし「もう書かないで！」と言ったこともありました。他にも父が書きためた大量の記事が父のブログに残っているんですが、中にはもっと恥ずかしい記事もあるんです。父へ書いた手紙をそのまま載せてつっこみを入れられたり、足にカビの出来物ができた時にも記事にされたので、それはそれは恥ずかしくて…（笑）。
でも今になって改めて読むと確かに全部事実だし、PTA会報の字数制限に合わせてあんな風にまとめるのはさすが新聞記者の父だなと…！（笑）。「こんなこともあったね」と家族と思い返すきっかけにもなっているので、結果的に良かったなと思っています。
中将：多少恥ずかしい内容でも、読んでいると愛情がベースにあるのがよく伝わってきますよね。お父さんの近況をお聞かせください。
佐藤：今でも家族仲良しです。父は現在も地元で新聞記者をしていますが、音楽も好きなので、私が今年3月までパーソナリティーをしていたFMの番組では楽曲をセレクト、紹介するコーナーを担当していました。体に気をつけてこれからも元気に楽しく過ごしてほしいです。
中将：ほんといつまでもお元気でいただきたいですね。SNS上ではお父さんの記事を絶賛するコメントが多数寄せられていますが、反響へのご感想をお聞かせください。
佐藤：こんなに反響があるとは思いませんでした。同級生からも「久しぶりにみた。懐かしい！覚えてる！」と連絡がありました。もちろん父も喜んでいます（笑）。
そして母もコメントに「ランドセルを忘れたことがある」という方を見つけ、「仲間がいて、とても嬉しかった」と話していました。ラジオで忘れ物の話をしたことから、この話に発展したのですが、まさかこんなに多くの方に読まれるとは…。忘れ物の女王、の身としては、恥ずかしい気持ちもあります…（笑）。
「佐藤千晶（さとう ちあき）」プロフィール
宮城県気仙沼市出身。東日本放送、名古屋テレビ放送で局アナを6年務め、バラエティ、情報、スポーツ、報道等を幅広く担当。2010年「第9回 ANNアナウンサー賞」原稿のあるもの部門で優秀賞、ナレーションでは全国1位に。同年宮城県気仙沼市の「みなと気仙沼大使」に就任した。現在ラジオ番組「走れ歌謡曲」（文化放送 AM3:00～AM5:00）木曜日のパーソナリティーを担当している。
公式Twitterアカウント：https://twitter.com/SatoChiaki
公式Instagramアカウント：https://www.instagram.com/satochiaki125
走れ歌謡曲：http://www.joqr.co.jp/blog/hashire/
「さとうのりお」プロフィール
新聞記者で佐藤千晶の父。音楽好きで、合計6000枚という大量のCD、レコードを所有している。
ホームページ・ブログ「佐藤家の日常」：http://www008.upp.so-net.ne.jp/gittyom/norio/yoshimoto/yosimt_s.htm
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佐藤さんがおっしゃっていたように「父がPTA会報にのせた記事」はお父上のブログ上で他にもたくさん公開されている。いずれも読みごたえのある力作ばかりなので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
