2020年7月から全国的に有料となった「レジ袋」。エコバッグを持っていない、あるいは忘れてしまった時はどうしていますか。すぐ持って帰れる距離であれば、購入後そのまま手に持って帰る人もいるのではないでしょうか。
X(旧Twitter)ユーザーの時松(@tokima_t)さんが投稿したイラストが話題です。「4月の日記 レジ袋いりません」として投稿したそのイラストは、購入後の商品を直持ちで持って帰るさまざまな人々を描いたもの。お肉のパックを手に持って歩く楽しげな老夫婦、食パンの袋を手掴みして歩くスーツ姿の男性…と、スーパーやコンビニの近くで一度は目にしたことのある光景です。
時松さんの投稿には5.1万を超えるいいねがついたほか、コメント欄では惣菜や観葉植物、ボトルワイン、味噌に長ネギなど、自身が商品を直持ちする様子を添付するユーザーたちが続々と現れ、大盛り上がりとなっています。投稿者の時松さんにお話を聞きました。
投稿者「一度に最大4つくらい直持ち」経験あり
今年に入ってからX上に絵日記を投稿していた時松さん。買い物終わりの「直持ち」の人々を見かけるたびに気になっていたといい、その光景をモチーフに4月の日記として描き起こしました。
直持ちする人のなかでも時松さんが一番印象に残っているというのが、イラストにも描かれている「おつかいっぽい中学生」。「おそらく納豆と卵は頼まれたもので、もう一つ、お菓子を持っていたのは、おつかいに行くかわりに好きなもの買ってきていいよと言われたのかな、などと勝手に想像して、ほっこりしました」と語ります。
時松さん自身も散歩など出先で買い物をしなければと思い立った時は直持ちすることもよくあるそうで、「一度に最大4つくらい直持ちしたことがあります」。
そんな「あるある」な日常の光景を描いたイラストは投稿されてから大きく拡散され、リポストの回数は7800回以上にのぼります。反響を受けて時松さんは「みなさん結構直持ちしてるんだなと、親近感がわきました。直持ちがしっくりくるものと、妙な違和感があって面白いものと様々な直持ちが確認できました。他人の暮らしを垣間見ることによる安心感がある、という声も多く、分かるなあと思いました」とほっこりとした気持ちに。
コメント欄でも「平和だなって感じる」「自分がまさにこれをよくやってる」「袋いりますって言うの忘れてこうなっちゃうんだよね」など共感の声がある一方で、「一部ですが揶揄されているように感じたり、みっともないと思う人もいるんだな、と」(時松さん)。
続けて、「個人的には良いも悪いもなく、ただ、剥き出しの商品を持って歩いている人間、という絵面が珍妙で興味深く、描きたくなる形だったから描いただけなので、どのように捉えてもらっても構わないのですが、環境問題や物価の高騰など、一つのイラストから社会の様々な状況も浮き上がってきたので、奥深いトピックだなと感じました」と語っています。
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株式会社モニタス(本社:東京都港区)が昨年5月、全国15~69歳の1200名を対象に「環境保全・サステナビリティに関する意識調査」を実施。「ごみゼロのために行っていること」の質問で上位5つにあがったのは、「レジ袋をもらわず、マイバッグ・エコバッグを使う(51.9%)」「必要なものだけを買う」「食材を使い切る(各41.3%)」「詰め替えのものを利用する(39.8%)」「自治体ルールのゴミ分別をしている(34.5%)」(複数回答可)。半数にものぼる人たちが買い物の際にマイバッグ・エコバッグを利用していることが判明しています。
株式会社モニタス:https://monitas.co.jp/supercolo.html