訪日客で溢れかえる京都 外国人だらけの大行列の先にあったのは?風情と無縁の光景に「なんで京都に来てまで?」

はやかわ かな はやかわ かな

京都市内は今、国内外から訪れる多くの観光客で溢れ返っている。

3年前に京都市に移住したという、京都時間.jp(@kyototime_jp)こと、森山正明さん。この日の早朝、世界的な観光名所「清水寺」の参道にある「スターバックス 京都二寧坂ヤサカ茶屋店」の前を通りかかった森山さんは、驚きの光景を目にした。

「二年坂のスタバの開店を待つ行列です」とつぶやき、森山さんがX(旧Twitter)に投稿した動画に映っていたのは、平日の早朝、二年坂(二寧坂)のスタバ店の前に出現した、インバウンド客の大行列!

実はこの場所は、周辺の店舗や民家の迷惑、通行の妨げなどになるため、行列が禁止されている。「スターバックス 京都二寧坂ヤサカ茶屋店」公式HPにも、「近隣や通行の方のご迷惑になるため、お店の周辺に並ばれないようお願い申し上げます」という注意書きが掲載されている。だが現実は動画の通りだ。

「近所迷惑」「風情や情緒は…」

「インバウンド客が多過ぎる…」
「なんで京都来てまでスタバ?」
「古民家改築だから風情を味わ…えなくない?こんなに人がいたら」
「これ、近所迷惑でしかない。開店当初は『店の前に並ばないでください』ってやってなかったっけ?」
「風情や情緒とかはもう消えてしまったんかな」

コメントのなかには、「スタバなんてどこでも飲めるやん」という声も寄せられたが、この「スターバックス 京都二寧坂ヤサカ茶屋店」は古い日本家屋を改装した店舗で、「畳の空間」でコーヒーを楽しめることから、国内外の観光客に大人気。投稿者の森山さんも、京都に来た友人を連れてよく訪れるという。

「海外の方に選ばれる京都はやはり素晴らしいと思います。移住者としても、生活費のコスト、外食のレベル、伝統的な日本の文化や歴史が体感できることなど、生活すべてにおいて満足しています。

ただ私個人としては、もっと日本の方に来てもらいたいです。京都は日本の文化の中心であり、日本を知るには京都を知ることが大事だと感じます。このままオーバーツーリズムが進めば日本人が京都を敬遠してしまい、日本の文化を日本人が知らない、という状況になりかねないと思います。日本の方が京都を旅行しやすい環境を、政治や行政に作り出してもらいたいと思います」(森山正明さん)

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