「もしかしたら届くかなと思って」小2息子がメールしていた相手は…「送信できませんでしたが切ない」「天国には届いてますね」

太田 浩子 太田 浩子

「もしかしたら届くかなと思って」と、小学校2年生(8歳)の男の子が送っていたメールが話題です。

 添付されたキッズ携帯の画面には、「おじいちゃんいままでありがとう」「おじいちゃん大好き」のメッセージが絵文字とともに送られていますが、どちらも「送信できませんでした」の文字が…。実はおじいちゃんは2023年5月に亡くなっていて、メッセージを受け取る相手がいないのです。

「小2息子が亡くなった祖父にメール送っていて泣いた」と、母である「🐴田中です(@kitwell_tanaca)」さんがXにこのエピソードをポストしたところ、「届いてほしい…」と19万もの「いいね」がつく大きな反響がありました。

「送信できませんでした が切ない。゚( ゚இωஇ゚)゚。きっと天国には届いてますね」
「届いてるよ、息子くんの気持ち。絶対届いてる。私も会いたくなっちゃった、おばあちゃんに」
「私も、友人に送ったことがあります。頭では理解してるつもりでも、信じたくない自分がいたり、なにかを伝えたいのを言語化したかった。気持ちはわかります。ありがとうって言いたかったんですよね。」
「私も無くなった友達に毎年誕生日にline送ってるよ。命日がわからないから」

投稿には、息子くんの気持ちに寄り添うコメントがたくさん寄せられました。

 玩具メーカー「キットウェル」の広報として馬の被り物をかぶって活動をしながら、ふたりの子どものこともつぶやいている田中さんにお話を聞きました。

──おじいちゃんにメールを送っていたことになぜ気づかれたのですか?

 息子が時折、キッズ携帯で誰かにメールを送っているのは知っていました。ある日、息子が「送信できませんでしたって表示されてるからやっぱり届いてないの?」とキッズ携帯の画面を見せてきました。そこに写っていたのがあの写真の画面です。

──そうだったのですね。もともとおじいちゃんとはよくメールのやり取りをしていたのですか?

 祖父はメールがあまり得意ではなかったので、電話をすることのほうが多かったです。

──大好き…と伝えたくなるようなおじいちゃんだったのですね。

 ただ優しく、本当に優しい祖父でした。

──おじいちゃんにメッセージを送っていたと知ったときは、どんなことを思われましたか?

 祖父が亡くなってから息子は「おじいちゃんにまた会いたいな」と言っていましたが、メールを送るほどまでに祖父を想っていたのだと胸がギュッとなりました。

──息子くんにはなんてお返事を?

 メッセージは「ちゃんと届いてるから大丈夫だよ」と声をかけたら「そうなんだ!よかった!」と笑顔になりました。その後はおじいちゃんとの思い出話をたくさんしました。

■元はキットウェルの公式Xだったけど気づけば田中さんのポストがメインになっていたX https://twitter.com/kitwell_tanaca

■田中さんが馬を被って全力で広報活動するキットウェルのインスタグラム https://www.instagram.com/kitwell.official

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