「主婦業20年超、常にストックを切らしたことの無かったマヨネーズを値上げつづきで買い渋っていたのでとうとう尽きてしまった…2〜3年前まで158円で買えたのよ、300円超えると躊躇うのよ…」と、2人のお子さんを育てるセミこぷち(@mogmog11032)さんがX(旧Twitter)に投稿しました。
すると「わかる…わかりすぎる…」「圧倒的共感ッ!」「気持ちは痛いほどわかる!使用回数減ったし…」「わかるー!」「サラダ油とソースもなのよ…」と共感の声が相次ぎました。 投稿主にお話を聞くとともに、値上げについて調べました。
20年以上マヨネーズのストックを切らしたことのなかったセミこぷちさん。「以前は特売のタイミングで3~4つは買っていましたが、今は1つで様子見することが増えました。使いたいタイミングで在庫が無いとガッカリするので、可能な限りストックしておきたい」と、家庭にとって欠かせない存在であることが伝わってきます。
セミこぷちさんが愛用するのはキユーピーマヨネーズ。2023年4月1日出荷分から家庭用商品の価格改定がおこなわれて、475円→520円(450g)に。その前に値上げがおこなわれたのはわずか半年前の2022年10月、436円→475円に。わずか半年で84円も上がっています。
その理由としては、「鳥インフルエンザの拡大による鶏卵価格の急騰」とともに「原材料価格、資材費、エネルギー費等」の上昇があげられています。
その前は2022年3月に、402円→436円。2021年7月に、378円→402円。その際は、「食用油の主原料である大豆・菜種相場の高騰」とし、その一因として「中国をはじめとした世界的な需要拡大により、急激に上昇」とプレスリリースに記されていました(以上はすべて税込み価格)。
しかし、その前の価格改定は、なんと2013年の10月なのです。実はこのときに家庭でマヨネーズを使い切るまでの日程に配慮し訂正容量を500gから450gに。また500gに比べて安価にし、368円(税込み。税抜きは350円、2014年に消費税が5%から8%に)となっていました。
ちなみに500gの金額は2013年7月に382円に。「食用油の価格高騰」を理由に変更するまでは357円(ともに当時の表記で、税抜き価格)でした。
また同社では、ストックしやすいように、賞味期間は、2002年に7カ月→10カ月、2016年には12カ月へと改良されています(開栓後は冷蔵庫で保管の上で1カ月を目安に使いきってください)。そういったことも踏まえて、2013年から2021年までは、合理化、経費節約の企業努力のおかげともいえるでしょう。
比較的安価なPB商品もありますが、セミこぷちさんは「決まったメーカーのマヨしか使いたくない派だから諦めて買います…」と、価格が高騰してもキユーピー愛を貫くそうです。
値上げの嵐はいつ落ち着くのか。また、岸田内閣は新たな経済対策の方針として「減税制度の強化」を表明されたとのことですが、はたして効果的な経済政策が本当にとられるのか。”異次元の少子化対策”さえも見えてこない現時点では、主婦の苦悩はまだ続きそうです。
※料金はいずれも参考小売価格です。