エアコンの「節電方法を誤解している」人は約6割…「室外機をカバーで覆う」「こまめにオフ」を超えた1位は

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

エアコンの節電方法について、約6割の人が何らかの誤解をしている――そんな調査結果が、全国の男女527人を対象としたダイキン工業株式会社(大阪市北区)の「エアコンの節電」に関する実態調査で分かりました。誤解している節電方法のなかで、最も多かったのは「風量はできるだけ『弱』で使う」だったそうです。

調査は2023年6月にインターネットで実施されました。

調査によると、71.1%の人が「電気代高騰により、エアコンの使用自体を控えようと思う」と回答し、2023年5月の調査時(61.7%)から約10pt上昇していました。

次に、効果的な節電方法と逆効果になりかねない方法をそれぞれ4つずつ挙げ、「夏場にエアコンを使う際、節電になると思うもの」を複数回答で選んでもらったところ、59.2%の人が「逆効果になる方法を効果的なもの」として選んでいたことが分かりました。

なお、4つの選択肢のうち、「逆効果になりかねないにもかかわらず、効果的な節電方法」として回答が集まったのは、「風量はできるだけ『弱』で使う」(26.5%)でした。次いで、「室外機全体をカバー等で覆い、直射日光が当たらないようにする」(22.9%)、「少しの時間でも使わない時はこまめにスイッチを切る」(19.0%)、「風向きは下向きに設定し、人が生活する床上付近を集中的に冷やす」(12.2%)と続いています。

一方、効果的な節電方法として最も知られていたのは「空気清浄機や扇風機、サーキュレーターをエアコンとセットで使う」(56.9%)でした。

風量を抑えることが逆効果になりかねないことについて同社は、「風量を抑えるとファンの回転音が小さくなるため、消費電力が抑えられていると思いがちですが、エアコンの仕組み上、室内が涼しくなるまでに時間がかかり、その分、消費電力量が増加する場合があります」と説明しています。

また、エアコンの仕組みに関する認知度について、49.2%の人が「エアコンは室内にある熱を屋外に移動させることで涼しくしているのを知らなかった」と回答。

さらに、エアコンが最も電力を使う場所について、「エアコン全体の消費電力のうち、室外機が占める割合はどのくらいだと思いますか」という質問をしたところ、正解である「80%以上」(10.0%)と回答した人は1割に留まる結果となりました。

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