【漫画】「名画を見ても感動できない…」美術学生の悩みに対する先生の回答に共感「そうなんすよ、人それぞれ」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

――作中の先生ですが、具体的にどんな印象の先生だったのですか?

秋野さん:美術教育によって世の中をよくしようという信念を持ち続ける熱さと、皮肉っぽい性格の悪さを兼ね備えた先生でした(笑)。

――たしかに、そのような性格だとお見受けしました(笑)。しかし、アドバイスはズバリ的確ですね!先生の言葉から、学ぶことはありましたか?

秋野さん:いま僕は中学校で美術の非常勤講師をやっているのですが、そこで授業をするときに先生のことを思い出して気が引き締まったりします。たとえば美術教育の中では「学習の目的が曖昧なまま、なんとなく作品を作る授業になってしまいがち」というのがよく問題になっているのですが、先生がそういう授業を絶対に許さないというスタンスを取り続けてくれたおかげで、自分の授業がそうなっていないか確認するクセがつきました。

――この先生について、他に印象に残っていることは?

秋野さん:思いつくことはたくさんあるのですが、書こうとすると美術教育の前提知識の説明がすごく長くなってしまうので、「別のマンガで描いたときにぜひ読んでください!」ということにさせてください…!

  ◇  ◇

漫画家の傍ら美術の講師も務めているという秋野さん。学生時代に先生から教わった精神を受け継ぎながら、美術教育に取り組んでいます。

そんな秋野さんですが、現在は吉本の芸人たちが登場する学園コメディ漫画『よしもと虫学校(ちゅうがっこう)』の作画も担当。

「キャラの表情とか仕草にかなりこだわっているので、芸人さんファンの方々に『この人こういう顔するよなぁ』とか思ってもらえると嬉しいです」と、作品に対する想いを語ってくれました。

■秋野ひろさんのTwitterはこちら
 →https://twitter.com/16_akino

■『よしもと虫学校』のTwitterはこちら
 →https://twitter.com/yoshichu_manga

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