トカゲ、ヘビ、カメレオン…「は虫類カフェ」楽しいよ イグアナが「店長」、飼育や引き取り相談も

京都新聞社 京都新聞社

 滋賀県大津市葛川地区に、滋賀県では珍しいは虫類と触れ合える施設兼カフェがオープンした。愛好家の山田龍太郎さん(44)ら夫婦が経営し、飼っているイグアナやカメレオン約20種類との触れ合いや観賞を楽しめる。「苦手な人も気軽に楽しんでもらえれば」と話す。

 山田さんは幼少期から川や水路で見つけたカメやヤモリを育て、運送業に就職後もペットショップで購入した海外のトカゲを育てるなど、は虫類に親しんできた。「イヌやネコほど懐かないが、ちゃんと飼い主を認識してくれる。適度な距離感が魅力」という。

 自然豊かな葛川小そばに空き家を購入し、長年の念願だった触れ合い施設「ボブハウス」を4月1日に開業。烏帽子(えぼし)のような頭のエボシカメレオン、顎を黒色にして膨らませ威嚇するフトアゴヒゲトカゲ、各種ヘビなどがいる。「店長」を務めるイグアナのボブ(体長160センチ、オス8歳)はすでに人気で、目当てに訪れる客が多い。少し気分屋のため自由には触れないというが、山田さんが抱っこするのを間近で見ることができる。

 いずれも山田さんが以前から飼っているため人に慣れているといい、妻の佐穂さん(39)は「自分も結婚した当初は怖かったが、慣れるとかわいい。触るとイメージが変わる」と振り返る。

 は虫類が苦手な人のためにスペースを区切ったカフェでは昼食やデザートを提供する。金、土、日曜の夜のみ、飼育ケースを置いて夜行性のトカゲやヤモリを展示し、観賞しながら飲み物や食事を楽しめる。

 成長前のは虫類の販売や飼育、引き取りの相談もしている。は虫類は近年、海外からの輸入量が増加するなどペットブームが起きているが、想定より大きくなったり餌代がかかったりして捨てられるケースがあるといい、山田さんは「気軽に関心を持ってもらうとともに、飼う難しさやリスクも知ってもらった上で愛好家を増やしたい」とする。

 施設は入場料が必要。子どもの日の5月5日は小学生以下無料。

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