三途の川が実在!?Googleマップ上では夜なのに「混んでいる」 ある男性が投稿した世にも奇妙な現象の真相

山脇 未菜美 山脇 未菜美

あの世とこの世を分けるとされる「三途の川」が実在するという。ある男性がGoogleマップで調べると、出てきたのは、青森県の下北半島にあるむつ市。しかも、交通状況が「通常に比べて混んでいます」!? 実はここ、あの世を思わせる風情で有名な日本三大霊山の一つ「恐山」の中継地点。この場所で、世にも奇妙な現象が起きていた。

男性がGoogleマップで検索したのは、今年8月9日夜9時過ぎ。恐山には数年前に観光で訪れたことがあり、思い出を振り返りつつGoogleマップを眺めていたという。すると、位置情報とともに出てきたのは、「混んでいる」というまさかの交通情報。夜にも関わらずたくさんの人がいるのは不可解だったが、「その日はお盆が近かったこともあり、亡くなった人で混んでいるようにも感じられてシュールだなと思った」と話す。

12月に写真を整理していた時にGoogleマップの画像を見つけ、「なんか混んでそうだしそんな死に急ぐこともないかとおもったやつ」とTwitterに投稿すると、反応が殺到。「本当にあるんですね、この地名」「冬だからね?」などの返信が相次いだ。

三途の川を架ける「太鼓橋」、まさかの通行止め

恐山山主の熊谷紘全さん(82)によると、三途の川は近くの湖から流れてきているという。古い言い伝えでは、死者の魂が死出の山を越えてたどり着くのが三途の川。そして、川を渡るために何百年も前に架けられたのが、朱色が鮮やかな「太鼓橋」だ。生前に犯した罪の重さによって渡れるかどうかが決められ、悪人には針の山に見えて渡れないと言われているそうだ。

しかし、太鼓橋は強烈な日差しや雨風、雪などを受けて老朽化し、2018年5月から通行止めになっている。現在は木製だが、丈夫な石造りにするためにクラウドファンディングも実施。来年に着工し、2024年6月に完成予定という。

現状では橋を渡ることはできないため、「混んでいる」という情報はあながち間違ってはいないのかもしれない。

※ちなみに、太鼓橋の横にはコンクリートの橋もあり、恐山を訪れる人はこちらを使っているようなのでご安心を。

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