今日「梅雨入り」の発表がなかった関東甲信 週半ばの晴れに要因か 梅雨入りはいつ?

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29日月曜、関東甲信地方では曇りや雨の天気でしたが「梅雨入り」の発表はありませんでした。その要因の一つは、週の中頃、晴れ間が予想されることです。ただ、関東甲信地方でも、今週中に、梅雨入りする可能性があり、雨の季節が近づいているようです。

関東甲信 「梅雨入り」発表が見送られた理由

29日月曜午前、気象庁は「九州北部~東海地方で梅雨入りしたとみられる」と発表しました。関東甲信地方でも、曇りや雨の天気でしたが、こちらは「梅雨入り」の発表は見送られました。

関東甲信地方で、梅雨入りの発表がなかった要因の一つは、29日月曜午前の段階で、週間レベルの予報を見ると「31日水曜頃に、日差しがでること」です。

そもそも、梅雨とはどんなものかと言いますと、気象庁では「梅雨は、春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象」と定義しています。今までの天候と、その先1週間の予報をもとに、雨や曇りの日が多くなり始める頃を「梅雨入り」としているのです。

なお「梅雨入り」について、具体的に「雨がどのくらい降ったら」というような基準は特にありません。

2週間天気:前半 「梅雨入り」はいつ? 大雨のおそれも

では、関東甲信地方では、今年の「梅雨入り」は、いつになるのでしょうか?

2週間天気の前半を見ますと、30日火曜は広く雨が降るので「梅雨入りのタイミングの一つ」とも言えますが、31日水曜は、天気がいったん回復して、日差しがでる見込みです。

ただ、注目すべきは「6月になると、雨の日が続く」ということです。1日木曜は、また広い範囲で傘の出番でしょう。5日月曜にかけて、曇りや雨の所が多くなりそうです。

そのため、今週中には、関東甲信地方でも「梅雨入り」する可能性があります。ちなみに、関東甲信地方の「平年の梅雨入り」は、6月7日ごろです。

そして、今年の梅雨入りで、特に心配なのは「梅雨入り直後の大雨」です。台風2号は、沖縄付近で動きが遅くなる予想です。そのため、台風周辺の湿った空気がどんどん流れ込むと、本州付近に停滞する前線の活動が活発になり、関東甲信地方でも、雨が強まるおそれがあります。大雨への備えを、心がけてください。

大雨の備え

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。

③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

2週間天気:後半 曇りや雨が続く

2週間天気の後半を見ますと、関東甲信では、曇りや雨の日が続くでしょう。

この時期は、雨を降らせる前線の位置が、少し南北にずれるだけでも、雨のエリアが変わってきます。そのため、曇りマークだけの日も、雨雲に変わる可能性があります。最新の予報を確認してください。

気温は、最低・最高とも平年並みの日が多いですが、湿度の高い日が続くでしょう。まもなく、ジメジメ・ムシムシする季節がやってきます。食品管理や体調管理にも、十分ご注意ください。

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