「ここまで読んだ。」「ちょっとひと休み。」心の和む言葉がそのまま「文字のしおり」が話題に 岡山伝統の紐を結んで

山陽新聞社 山陽新聞社

 「ここまで読んだ。」「明日はここから。」ー。印刷業などの正文社印刷所(広島県福山市三吉町南)は、織物メーカーの坂本織物(岡山県倉敷市児島唐琴)とともに、同市児島地区の伝統産品・真田紐(ひも)をくくり付けたしおりを開発した。心の和む言葉を硬質の紙から切り抜いた「文字のしおり」シリーズとして、自社のオンラインショップなどで扱っている。

 真田紐は縦糸と横糸を織り込んで作り、丈夫で切れにくいのが特徴。坂本織物が製造し、しおりに結ぶリボンの代わりに使った。紺や黄色の糸を使った伝統的な柄、同地区特産のデニム製品の裾に見られる「セルビッチ」(耳)をイメージした模様などで、一般的なしおりのリボンより長めにして目立たせている。

 文字のしおりシリーズは、厚さ1ミリほどの紙を切り抜いて作る。文字の端同士はつながっており、数文字を連ねて単語や短文を形成。新商品は「真田紐。」「ちょっとひと休み。」など八つの言葉を選んだ。商品名は「文字の真田紐のしおり」で各1100円。

 協業は、商談会で出展ブースが隣だった縁で企画。正文社印刷所は「真田紐を広く知ってもらうきっかけになればうれしい」としている。

 シリーズはこれまで、プロ野球・広島カープとの協業商品など約60種類を展開。オンラインショップのほか、岡山県内の書店や岡山桃太郎空港の土産店などで販売している。

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