「私は無実です」と訴える町長が逮捕!? 事件仕立てのPR動画が話題に 金銭のやりとりがあった相手を取調室で激白

山陽新聞社 山陽新聞社

 逮捕され、無実を叫びながら庁舎から連行される町長。それを取り囲むマスコミのカメラとマイク。走り去るパトカーに、副町長が膝から崩れ落ちる―。吉備中央町がこんな事件仕立てのPR動画を投稿サイト・ユーチューブで公開し、話題を呼んでいる。

 インパクトのある動画で関心を引き寄せた上で、町の子育て施策やふるさと納税をアピールしようという狙い。全4話(各約1分)の連続ドラマ風になっており、1月中旬に冒頭の場面を描いた第1話「町長逮捕?編」をお披露目した。

 山本雅則町長と岡田清副町長が自ら出演し、警察官やマスコミ役は職員が演じた。職員有志5人がチームを組んでストーリーの考案やスマートフォンを使っての撮影、無料ソフトによる編集を手がけ、経費をかけずに制作している。

 “衝撃的”な内容とあって、第1話の再生回数は既に2300回を超え、町がこれまでに配信した町長会見やイベントなど20本余りの動画の実績を大きく更新した。

 逮捕された町長が取り調べに応じる形で町の施策を説明していく第2話「取り調べ編(1)」では、子どもが生まれた人に応援金100万円、家を建てた人に奨励金120万円を配ったと告白。第3話「取り調べ編(2)」では、太陽光発電とふるさと納税で10億円も集めたことなどを披露した。

 視聴回数を重ねており、コメント欄に「なんか面白いことしてる」「次回を早く見せて」などと書き込まれるほど好調だ。

 最終話「裁判編」は10日に公開する予定。「動画が町に興味を持つきっかけになれば」と山本町長。今後、ダンスによるPR動画も制作する考えという。

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