北陸 最新の1か月予報 気温は1か月平均では高め 下旬からスギ花粉の飛散はじまる

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北陸地方はこのあと季節は概ね順調に進むでしょう。ただ、短期的な降雪の強まりや寒暖差には引き続き注意して下さい。

1月の気温や降雪 平均気温は平年より高く降雪量は平年並み その一言で語り尽くせない日々の変動も

北陸地方の1月の平均気温は、平年より高くなりました。ヨーロッパなどで記録的な高温をもたらした暖気の波動が北陸地方まで伝播、1月中旬を中心に気温がかなり高く、桜が開花する頃の陽気となった所もありました。ただ、その後の下旬には記録的な低温となり、水道管の破損や破裂による断水が長引くなど甚大な影響がありました。

一方、降雪量は平年並みとなりました。ロシア極東に氷点下60度の極寒をもたらした強烈寒気が1月下旬を中心に北陸地方まで南下、降雪の強まりがありましたが、1か月では平年並みとなりました。

上の図は、実生活の肌感覚により近いものとして、12/1から1/31までの5日毎の平均気温平年差(緑の折れ線)と降雪量平年比(青の棒グラフ)を示したものです。これを見ると状況は少し変わります。

1月の降雪量は1か月では平年並みですが、年末年始頃から1月中旬頃にかけては、降雪はほとんど観測されていません。ほとんどの降雪は1月下旬に集中し、局地的な大雪もありました。1か月で平年並みとは「必ずしも毎日平年並みが続くことではない」ということです。

今後も、寒気は強弱を付けながら断続的に流れ込むことが予想されます。1か月の降雪量が平年より少ない予想であっても、引き続き短期的な大雪には注意が必要だということです。

気象台発表の最新の1か月予報

2/2新潟地方気象台より、北陸西部の福井・石川・富山と北陸東部の新潟の4県を対象とした「北陸地方の向こう1か月の天候の見通し」が発表されました。

そのポイントは、「寒気の影響を受けにくいため、平均気温は高く、降水量は平年並か少なく、降雪量は少ない」ということです。この先は、まだ、短期的は降雪の強まりがある可能性はありますが、季節は概ね順調に進みそうです。

インフルエンザ患者数増加傾向 エアコンの暖房は適正湿度に保ち 喉にもお財布にもやさしい温度設定を

厚生労働省によりますと、第3週(1月16日~22日)のインフルエンザ定点当たり報告数は全国で「9.59」、この他、福井で「12.14」、石川で「13.69」、富山で「8.33」、新潟で「5.44」となっており、昨シーズンと比較して顕著に増加しています。

この時期は身体に大きな負担がかかる時期でもあり、十分な睡眠とバランスのとれた食事と基礎体力をつけるようにして下さい。また、エアコンで暖をとる際は室内が乾燥しやすくなりますのでご注意ください。

人間が快適さを感じる環境は、気温と湿度のバランスで決まってきます。冬季の北陸においても、エアコンの暖房を頻繁に使用するリビングなどは特に乾燥が進みます。これは、のどの粘膜の防御機能の低下につながりますので注意が必要です。更に、身体から水分が蒸発、気化熱を奪うと、体温が低下しやすく乾燥で寒さを感じやすくるなることもあるのです。

エアコンの消費電力は設定温度によって大きく変わります。1年で一番寒いこの時期、ついエアコンの設定温度を上げてしまいがちです。ただ、湿度を適切に保つことで同じ室内温度でも暖かく感じることが出来るようになります。

ですから、エアコンの暖房を使用する際は、加湿機能のある方は是非お試し下さい。適正な湿度(50~60%)に保ち、設定温度を少しでも下げることが出来れば、喉にもお財布にも優しくなりそうです。

「春一番」と春の訪れ 桜の開花時期との関係は?

北陸地方における「春一番」は以下の4条件が目安とされています。

①「立春」から「春分の日」の間であること。
②日本海で低気圧が発達すること。
③新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)10m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。 かつ、前述の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)6m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。
④最高気温が前日より高いかほぼ同じになること。

尚、「春一番」は、2000年以降の近年でも、2000年や2006年のように出現しない年もあるため、平年日は算出されていません。

これからの時期は、大陸の高気圧が徐々に勢力を弱め、日本付近を気圧の谷が通過することが多くなっていきます。気圧の谷では、低気圧が発生しやすく、日本海上で発達する低気圧に向かって強い南風が吹き込みます。

表は、「春一番」が早く吹いた年の桜の開花日(富山)と気温傾向(北陸地方の平均気温平年差)を比較したもので、「春一番」の早い順に並べています。

「春一番」の観測が早い年は桜の開花は3月中の観測が多く、平均気温は平年より高い傾向にありそうです。一方、「春一番」の観測が遅い年は桜の開花は4月にずれ込むことが多く、平均気温は平年より低い傾向にありそうです。

ただ、「春一番」を境に、いっきに春めくことはありません。翌日には冬型の気圧配置となり、「寒の戻り」で寒さがぶり返すことになりますので最新の天気予報を参考に体調管理には十分注意して下さい。

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