高速道路の渋滞時はどの車線を走るべき?理由も詳しく解説

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大型連休や年末年始では人が一斉に動くため、高速道路が渋滞しやすくなります。なるべくスムーズに目的に到着したいのなら、渋滞に巻き込まれたときの対策をチェックしておきましょう。

今回は、高速道路が渋滞しているときに走るべき車線や、車線変更の注意点について解説します。


高速道路が渋滞しているときはどの車線を走るべき?

高速道路が渋滞していると、「早く先に進みたい」という思いから、追い越し車線を利用しようとする方が多いようです。

追い越し車線は名前のとおり、前の車を追い越すときだけに使用される車線ですので、通常の車線よりも早く進めると思われがちです。しかし、渋滞時に考えることは皆同じで、多くの車が追い越し車線に移動するため、結果的に通常の車線よりも車の流れが悪くなることがあります。

高速道路が渋滞しているときほど、追い越し車線の走行は避け、普通の車線を走ったほうがよいでしょう。なお、片側3車線以上の高速道路の場合は、一番左側の車線を走るのが最も効率的とされています。追い越し車線は一番右側にあり、そこを目指して車線変更を繰り返す車が増えると考えると、一番左側の車線の利用率が相対的に低くなるようです。

■合流が多い場合は右車線が早い場合もある
高速道路では基本的に一番左側の車線を走ったほうが効率的と説明しましたが、合流が多い場合は右車線を走ったほうがスムーズに走行できる場合もあります。

ICやSA、PAからの合流には一番左側の車線が使われるため、合流してくる車に合わせてブレーキを踏んだり、スピードを落としたりすると、後続車がつかえて渋滞が発生しやすくなります。

合流地点があらかじめわかっている場合は右側の車線を走り、合流を過ぎたところで左車線に戻るとよいでしょう。


高速道路が渋滞しているときの車線変更3つの注意点

高速道路が渋滞している際に車線変更する場合の注意点を 3つご紹介します。

■1.無理な割り込みはしない
渋滞が発生していると、車間距離がいつもより狭くなりやすい傾向にあります。無理に割り込もうとすると後続車に追突されるリスクが高くなりますので、強引な車線変更はやめましょう。

また、車の合間を縫うようなジグザグ運転は、周囲の車のブレーキを誘発しやすく、かえって車の流れを悪化させる要因になると言われています。渋滞が発生しているときほど、無駄な割り込みや強引な車線変更は控えたほうがよいでしょう。

■2.早めにウィンカーを出す
車線変更する際は、なるべく早めにウィンカーを出すことを心がけましょう。車線変更の直前にウィンカーを出すと、変更先の後続車が驚いてブレーキを踏んでしまい、車の流れが悪くなる原因となります。

道路交通法施行令第21条では、車線変更する際、その3秒前に合図を行うことと定めています。[注1]

ウィンカーを出したら、ゆっくり3秒数えた後、車線変更することを意識しましょう。

[注1]e-Gov法令検索:道路交通法施行令

■3.入りたい車線のスピードに合わせる
高速道路で渋滞を悪化させないためには、いかに周囲の車にブレーキを踏ませないかがポイントとなります。入りたい車線を走行している車よりも遅いスピードで入り込むと、後続車はブレーキを踏まざるを得ず、渋滞が悪化する要因となります。

車線変更する際は、入りたい車線を走行している車のスピードに合わせることを心がけましょう。


悪天候時に高速道路を利用する場合は要注意!

雨や雪が降っていると視界の見通しが悪くなり、事故を起こすリスクが高まると言われています。

また、路面が濡れている、あるいは凍っているとタイヤがスリップしやすくなるため、晴天時の運転よりもさらに注意を払う必要があります。とくに高速道路が渋滞しているときは、通常よりも車間距離が狭くなっているため、追突事故のリスクが高くなりがちです。

雨や雪が降っているときに高速道路を利用する場合は、いつもよりスピードを落とす、車間距離を広めに取る、急ハンドルや急加速、急ブレーキをしないなど、安全運転を心がけるようにしましょう。


高速道路の渋滞時は焦らずに走行するのがポイント

高速道路の渋滞に巻き込まれると、早く先に行きたいという思いから、無理な車線変更を繰り返したり、追い越し車線に割り込んだりしてしまいがちです。

しかし、渋滞時は車の流れを滞らせないことが大切ですので、強引な車線変更や割り込みはかえって渋滞を悪化させる原因となります。当然、事故を起こすリスクも高くなりやすいので、渋滞時こそ焦らず、基本は一番左の車線を走行することを心がけましょう。

これから通る高速道路がわかっている場合は、あらかじめ現地の道路状況をチェックし、運転に支障があるかどうかを確認しておくことも大切です。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、気象影響リスクのある道路区間を一目でチェックできる「道路の気象影響予測情報」をWeb上で公開しています。

気象影響リスクを「非常に高い」「高い」「あり」の3段階にわけて掲載していますので、注意表記の有無やリスクのレベルに応じて、どのような注意が必要なのか確認しておくことをおすすめします。

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