「冬場の結露」自宅の窓に発生する家庭は約6割 発生が多い地域は…2位「東北地方」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

気になる冬の結露ですが、地域によって発生する割合に違いはあるのでしょうか。全国の男女7321人に冬場の結露の発生について調査をしたところ、約6割の人が「冬場に自宅の窓に結露が発生する」と回答しました。なお、結露の発生が最も高かったのは「北陸地方」で、最も低かったのは「九州・沖縄地方」だったそうです。

花王株式会社(東京都中央区)が、「ご自宅の結露に状況について」と題して2022年2月~3月の期間に、同社の運営する『くらしの研究』のサイト読者を対象にインターネット上にて実施した調査です。

はじめに、「冬場、自宅の窓に結露は発生しますか」と聞いたところ、「発生する」(57%)、「発生することはない」(31%)という結果になりました。

これを住居の築年数別にみると、住宅設備の進化、断熱性能向上などによる影響もあるためか、築年数の浅い家の方が少ない傾向がみられたそうです。ただし、築年数の浅い住居でも、暖房温度が高めで外気温との差が大きかったり、「寒いから」「風が入るので」といった理由で換気が不十分だったり、「室内干し」「加湿器を使用」「寝室に家族4人が就寝」などで湿度過多になったりする暮らし方をしていると、結露が発生することもあるといいます。

続いて、地域別にみると、築年数の分布状況には地域による差はほとんどなく、結露の発生が最も高かったのは豪雪地帯を抱える「北陸地方」(69%)でした。次いで、「東北地方」(64%)、「北海道」「近畿地方」「中国・四国地方」(いずれも58%)と続きました。

なお、寒さの厳しい「北海道」では住宅設備が寒冷地に対応している家が多いためか、全国平均値と同等という結果になっていた一方で、最も低かったのは「九州・沖縄地方」(51%)だったものの、結露の発生はすべての地域で5割を超える結果となりました。

結露の程度に差はあるものの、日本の冬は単にそれぞれの地域の外気温が低いという理由だけでなく、暖房機器の使用状況や換気の仕方、調理時や入浴時の換気扇利用、加湿器の利用といった暮らし方も結露の発生に影響していることがうかがえたといいます。

なお、結露について回答者からは、以下のようなコメントがあったそうです。

「暖房をつけると朝方窓に結露する。ワイパーも買ってみたが、結局拭かないといけないので断念」(51歳女性・大阪府)、「朝方になると寝室が結露します。起きる30分ほど前にエアコンのタイマーをセット。暖かく起きられ、寝具の湿気もとれるので一石二鳥だと思っています」(30歳女性・京都府)、「石川県に住んでいた時、窓辺に水たまりができてカーテンもカビてしまい、対策をしていないと大変と実感」(24歳女性・愛知県)、「朝がひどくてカーテンはびちょびちょ。でも、朝は時間がないし、いつものことなので…」(26歳女性・長野県)

   ◇  ◇

調査を実施した同社は「暖房の利用や暮らし方によって結露が発生しやすくなります。結露を放っておくと、床や壁紙、カーテンなどを傷めたり、カビやダニの発生にもつながります。暖房中の定期的な換気や温湿度調整を上手にして、結露の予防につとめましょう」と述べています。

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