古墳モチーフのゆるキャラコンテスト 小中校生が妖精やパン、埴輪イメージして上位入賞 SNSなどでPR

山陽新聞社 山陽新聞社

 全国屈指の規模を誇る作山古墳がある岡山県総社市の総社商工会議所は、同古墳をモチーフにしたゆるキャラコンテストの入賞作品を決めた。220点に及ぶ応募作から最優秀賞に選ばれた総社西中3年山口莉子さんの「つっくん」は、昔から古墳に住む妖精という設定。私と一緒に、古代の世界をのぞいてみませんか―。

 コンテストは市内の高校生以下を対象に、全国10位の墳長(282メートル)がある作山古墳の存在を知ってもらいながら、全国発信にも活用しようと初めて行った。市埋蔵文化財学習の館の平井典子館長と会議所職員計12人が審査。山口さんの作品は「シンプルで名前も呼びやすい。古墳についてよく調べている」と評価を受けた。

 山口さんによると、つっくんは古墳に住み、総社を古墳時代から見守る妖精。頭に友達の「ハニワくん」をのせている。作山古墳の由来を調べ、空撮写真を見ながらイメージを膨らませたといい、実際の出土品「朝顔形埴輪(はにわ)」を右足に履かせるなど、学びの成果も生かしている。ちなみに、埴輪は履いたら脱げなくなったものの、意外に気に入っているとのこと。

 優秀賞3点も個性豊かなキャラがそろった。総社高3年難波大貴さの「作山 こっふん」は、頭部に総社市章をあしらい、顔は埴輪風。秦小6年上野瑠梨さんの「リャマ・コーフ」は、丸と三角のみで描けるように工夫した。総社北小4年楢本ここのさんの「さっくん」は、全身がパンになっており「パンのまち総社」もPRする。

 コンテストは同会議所の女性職員が企画。担当の一人は「子どもたちから多くの応募がありうれしい。キャラの魅力を生かして総社を全国に発信したい」と話している。

 4人の作品は会議所が広報紙やSNS、PRグッズなどで活用する。全応募作を31日まで国民宿舎サンロード吉備路(同市三須)で展示する。

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