既婚者200人調査…「熟年離婚あるかも」3割強 老後資産に不安要素が多い人ほど「熟年離婚を考える」割合高く

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婚姻カップルの3組に1組以上が離婚するといわれており、厚生労働省の人口動態統計によると、2020年では約19万3千組が離婚しているといいます。全国の既婚者の男女200人(男性79人・女性121人)に老後・離婚について調査をしたところ、約3割強の人が「熟年離婚」について考えていることが分かりました。また、老後の資産に不安要素が多い人は「老後の熟年離婚を考えている」人の割合が高いことも分かったそうです。

株式会社Q.E.D.パートナーズ(神奈川県川崎市)が、「夫婦関係に関する意識調査」と題して2022年12月にインターネット上にて実施した調査で、20代(5.0%)、30代(28.5%)、40代(40.5%)、50代(21.5%)、60代以上(4.5%)の人から回答を得たといいます。

まず、「老後までに目標としている資産(貯蓄など)を作れそうですか」と聞いたところ、「多分大丈夫」と「ダメそう」という両極端の回答がいずれも40.0%で最多となったほか、「絶対無理」が15.5%、「問題なし」はわずか4.5%に留まっていたそうです。

次に、「夫婦で老後に『楽しみにしていること』『計画していること』はありますか」と聞いたところ、「ない」と回答した人は57.0%、「ある」と回答した人は43.0%でした。

「ない」と回答した人からは、「別々の人生を歩めたらと思います」「ずっと一緒にいるとアラが目について嫌になるので」「目先の生活がまずは先なので」といった声が寄せられた一方で、「ある」と回答した人からは、「ゆっくりのんびり旅行したい」「夫婦で孫のお世話をする事です」「温暖な気候の地域に移住したい」といった声が寄せられたそうです。

また、「仕事を引退してから夫婦の時間が増えることについてどう思いますか」と聞いたところ、42.5%の人が「楽しみ(楽しみ24.0%、とても楽しみ18.5%)」と回答。一方、「憂鬱(憂鬱11.0%、とても憂鬱7.5%)」と回答した人は18.5%でした。

続いて、「熟年離婚の可能性はあると思いますか」と聞いたところ、「無い(多分無い51.0%、絶対無い14.5%)」と回答した人は65.5%、「考えている(あるかもしれない27.5%、考えている7.0%)」と回答した人は34.5%という結果になりました。

最後に、「熟年離婚の可能性」を先の設問で聞いた「老後の資産構築」について「問題なし・多分大丈夫」と回答した人(44.5%)と、「ダメそう・絶対無理」と回答した人(55.5%)に分けて集計したところ、老後の資産構築が「問題なし・多分大丈」と回答した人では、「熟年離婚は無い(多分無い55.1%、絶対無い23.6%)」が78.7%、「考えている(あるかもしれない15.7%、考えている5.6%)」が23.3%となりました。

一方で、老後の資産構築が「ダメそう・絶対無理」と回答した人では、「熟年離婚は無い(多分無い47.7%、絶対無い7.2%)」が54.9%、「考えている(あるかもしれない36.9%、考えている8.1%)」が45.0%となり、老後の資産に不安要素少ない人は「老後の熟年離婚」を考えていない人の割合が多いことがうかがえたそうです。

調査結果から同社は「老後の熟年離婚を避けるために計画的な資産構築について夫婦間で共有し実践していくことが、熟年離婚を回避できる可能性に繋がりますし、老後生活を豊かに暮らすためにも必要になってくるのではないでしょうか」とコメントしています。

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