経営者が選ぶ「最も卓越した経営者」ランキング…3位「本田宗一郎氏」、2位「松下幸之助氏」、1位は?

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会社の役員・経営幹部者を対象に、これからの経営者に求められる要件、経営者・役員のためのトレーニングの在り方に関する調査を実施した中で、「最も卓越した経営者」は誰だと思うか聞いたところ、1位は稲盛和夫氏だったことが分かったそうです。 

一般社団法人日本能率協会が2022年7月~10月に実施した調査で、同協会が主催するトップマネジメント研修の受講者278人から回答を得ています。

まず、これからの経営者に求められる資質として特に重要であると思われるもの、自身の強みであると思われるものを聞いたところ、特に重要であると思われる資質の第1位は「本質を見抜く力」(41.4%)、第2位は「変化への柔軟性」(37.4%)、第3位は「イノベーションの気概」(24.8%)となりました。

また、自身の強みであると思う資質の第1位は「変化への柔軟性」(34.5%)、第2位は「論理的思考」(20.9%)、第3位は「人への興味・愛情」(20.5%)という結果に。

次に、現在の役職への就任を打診された時点で、その職務の遂行に必要なスキルやマインド等の準備ができていたかどうか聞いたところ、「準備ができていた」は40.6%、「準備できていなかった」は34.5%となりました。

また、経営者に必要な知識やスキルに関して、既に身につけているもの、もっと身につけておけば良かったものを聞いたところ、既に身につけているものは「リーダーシップに関するスキル」(59.7%)、「プレゼンテーションスキル」(52.2%)、「コーチングスキル」(45.0%)が上位に、もっと身につけておけば良かった知識やスキルは「会社法・税法などに関する法律知識」(71.6%)、「財務・会計に関する知識」(69.1%)、「外国語によるコミュニケーション能力」(62.2%)が上位にあがったそうです。

続いて、これまでに経営者となるためのトレーニングを受けたことがあるかどうか聞いたところ、「受けてきた」と答えたのが37.8%だったのに対し、「受けていない」と答えたのは61.5%でした。

また、これまでに受けたことのあるトレーニング機会を尋ねたところ、第1位は「社外の経営幹部育成研修の受講」(52.3%)、第2位は「戦略・ビジョン策定プロジェクトへの参加」(50.6%)、第3位は「社内の経営幹部育成研修の受講」(49.4%)という結果になりました。

さらに、今後の経営戦略に影響すると想定される項目についての関心度合いを聞いたところ、「大いに関心がある」と答えた第1位は「デジタル技術の活用、DXの推進」、「人的資本経営の推進、組織能力・人材の強化」(同63.3%)、第3位「テクノロジー動向の把握と対処」(56.5%)となりました。

また、日本の産業界の今後の国際競争力・持続的成長や、自社の今後の競争力・成長に対する評価を聞いたところ、日本の産業界の今後の国際競争力・持続的成長について「不安である」との答えが90.0%となり、自社の今後の競争力・成長についても、「不安である」との答えが57.8%になったといいます。

最後に、もっとも卓越した経営者であると思う人物を聞いたところ、第1位は稲盛和夫氏(50票)となりました。第2位は松下幸之助氏(44票)となり、以下、本田宗一郎氏(14票)、スティーブ・ジョブズ氏(13票)、渋沢栄一氏(11票)、孫正義氏(5票)、永守重信氏、盛田昭夫氏、吉田忠雄氏(同4票)、豊田章男氏、丹羽宇一郎氏(同3票)と続きました。

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