冬は低山登山がおすすめ!寒い季節だからこその景色や空気を満喫しよう

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少し前まで半袖のTシャツでお出かけをしていたのに、季節はもう冬へと移り変わろうとしています。紅葉が美しい秋の山を楽しめるのもあとわずかということで、そろそろ登山のオフシーズンに入る準備をはじめた人もいるかもしれません。

でもちょっと待ってください。冬だからこそ楽しめる景色や体験が登山にはあります。冬の山は寒くて、降雪や積雪のリスクがあるから危険と思っている人もいるようですが、低山を選べば初心者でも安全に登山を楽しめます。そこで今回は低山登山の魅力についてご紹介します。

冬だから見られる景色や空気感を楽しもう


冬の低山をおすすめする理由

それではまず冬の低山登山にどのような魅力があるのかを見ていきましょう。

・空気が澄んでいて気持ちがいい
・汗をかきにくく体力の消耗も少ない
・ホットコーヒーやカップラーメンを美味しく感じる
・降雪や積雪のリスクが少なく安全に楽しめる

冬は空気が乾燥して澄んでいるのもあって、遠くの景色まで見通せます。同じ景色であっても夏よりも情報量が多く、美しく感じられるのが冬山の大きな魅力のひとつになります。空気の冷たさも、登山で体温が上がっていると心地よく感じられます。

夏の登山と違って気温が低いため、流れる汗の量も抑えられるので脱水症になるリスクも低く、いつも以上に疲れにくいといったメリットもあります。気温が低いから、温かいものが美味しく感じられるのも冬ならではの魅力です。

そして何よりも、低山なら降雪や積雪のリスクが低く、難易度も低いので初心者でも気軽に楽しめます。それでいて登山客も少ないので、自分のペースで山頂を目指せます。

夏山のように汗をかきすぎず快適に歩けるのも低山登山の魅力


冬の低山登山をするときの基本となる服装

低山は難易度も低く、雪の冬山に挑むような重装備は必要ありません。それでも、快適に楽しむには服装がとても重要になってきます。登る山によって最適な服装は異なりますが、基本となる服装として下記の組み合わせを頭に入れておきましょう。

ベースレイヤー:吸水速乾性の高い長袖
ミドルレイヤー:フリース
アウター:透湿性の高いレインジャケット

まずベースレイヤーですが、低山だと思ったよりもじんわりと汗をかきます。汗冷えを起こさないためにも、吸水速乾性の高い長袖Tシャツを選びましょう。その上に保温性に優れたフリースなどのミドルレイヤーを着てください。

アウターはウェア内に水蒸気が溜まってしまわないように、透湿性の高いレインジャケットがおすすめです。急に雨や雪が降ってきた場合にも、レインジャケットを着ていればある程度はしのげるので、荷物を減らすこともできます。

汗冷えと低温の対策をしっかりとしておこう


冬の低山登山での注意点

低山は危険性も少なく、初心者にもおすすめですが、それでも「冬」であることをしっかりと意識して登らなくてはいけません。冬の低山登山をするときには、下記の4点に注意してください。

・15時には下山しているようにスケジュールを組む
・雪が降った直後や雪予報の日、風が強い日は避ける
・できるだけメジャーな山を選ぶ
・危険を感じたら引き返す

低山でも夕方になると気温が一気に下がることもあります。寒さで動けなくならないように、気温が高い15時までに下山できるように、スケジュールを組んでください。また、直近で雪が降っているケースや、天気予報が雪や強風になっているケースは登山を中止するのがおすすめです。

冬は登山をしている人が減り、山でトラブルにあったときに助けてもらいにくいので、できるだけメジャーな山を選ぶのも低山登山のポイントです。もちろん、登っていて危険を感じるようなことがあれば、山頂の手前でも引き返すようにしてください。

低山でもしっかりとした準備をしたうえで登りましょう


無理をしないことが冬の低山登山を楽しむためのポイント

冬でも低山なら初心者も登山を楽しめますが、安全が100%保証されているわけではありません。むしろ、しっかりとした準備をせずに登りはじめると、寒くて低体温症になることもありますし、日没までに下山できなくて、暗闇の中を歩くことにもなりかねません。

低山だからといって油断しないこと。そして無理をしないことが1番大切です。ちょっとでも違和感があるようならすぐに立ち止まり、引き返すかどうかの判断をしましょう。家族や友人と登山するときには、他の人の調子も確認しつつ登ってください。

冬も継続して登山していれば、春になって体力が落ちているということも防げます。何よりも冬の山に慣れて、徐々に体力や技術を高めていけば、いずれ雪山登山にも挑戦できるようになります。そうなれば冬の楽しみがさらに増えていきます。

ただ、繰り返しになりますが「無理はしないこと」が大前提です。それだけはしっかりと頭に入れて、冬の冷たい空気に包まれた心地よい低山登山を楽しみましょう。

無理をすることなく安全な登山を心掛けましょう

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