W杯ユニフォームへの着替えやフェイスペイント…どこでする?「バリアフリートイレ」を候補に入れないで

宮前 晶子 宮前 晶子

サッカーW杯カタール大会が始まり、日本代表がドイツ代表に勝利した日は、東京・渋谷のスクランブル交差点周辺はお祭り騒ぎに。DJポリスが出動となりました。続くコスタリカ戦は残念ながら黒星。次の12月2日午前4時の対スペイン戦含めて、試合が行われる日は多くの人が街に繰り出し、応援することが考えられます。推しの国のユニフォームに着替えたり、フェイスペイントをしたりして声援をおくる人もいるでしょう。

着替えやメイクでのバリアフリートイレ利用はNG

応援する国の勝利を願い、応援することは良いのですが、着替えやフェイスペインティングのために、バリアフリートイレを利用するのはイエローカードもの。

広いスペースで設計されているバリアフリートイレは、身体の不自由な人や車椅子使用者、障がいを持ち、同伴が必要な人、乳幼児連れの人、オスメイト(人工肛門等保有者)が利用するためのトイレ。しかし、必要とする人以外の利用や、本来の目的とは異なる利用方法が話題になることもしばしば。ハロウィンなどのイベント時やスポーツ観戦、ライブ会場近くにあるバリアフリートイレでは、着替えやメイクなどのために長時間独り占めするケースも。

実際に、今年のハロウィンには、子どものおむつ替えでバリアフリートイレを利用しようとした父親の嘆きツイートが大きな反響を呼びました。「愚痴らせてください‥子供のおむつ替えできる場所が駅の多目的トイレしかなかったからずっと待ってたんだけど30分以上たってやっっっっと空いたと思ったら渋谷ハロウィンに今から行くであろう10代女子2人組がバチバチに仮装して出てきた‥多目的トイレはメイクルームじゃないですよ‥マジで‥」

投稿には19.2万件超のいいねが付き、「多目的トイレの 目的はトイレ!」「モラルって何処かに置き忘れてきた様な世の中になっちゃいましたねぇ」「それは通報していいレベル」などコメントも800件以上!多くの人がバリアフリートイレを使いたくても使えなかった経験や、本来の目的外で利用している人に遭遇したことを明かしていました。

「トイレでのお着替えはご遠慮ください」

駅構内や駅ビルにバリアフリートイレを設置している東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、「お身体の不自由なお客様のほか、ベビーカーご利用のお客様、ご高齢のお客様や外見ではわからない障がいのあるお客様などバリアフリートイレを必要としている多様なお客様にご利用いただいています」とバリアフリ−トイレについて説明しています。

着替えや化粧直しなどでの利用については、「通常時においても、お着替え場所としてのご利用はご遠慮いただきたく、適正なご利用をお願いしています。多客時は放送で注意喚起を呼びかけています」とコメント。また駅や駅ビルでは、トイレに「トイレでのお着替えはご遠慮ください」といった注意喚起のポスターや「トイレの適正利用」に関するポスターを掲出し、利用者への周知を務めるなど、さまざまな策を講じています。

これから年末にかけて、さまざまなイベントが待っています。着替えや化粧、その他いろいろ、バリアフリートイレを使う前に考えてください。「自分は、本当にバリアフリートイレを使わなくてはならないのか」ということを。

■妻bot@1y@https://twitter.com/vip_sugar
■JR東日本@JREast_official https://twitter.com/jreast_official

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