自然の中で食べるご飯が最高と知っているあなたへ!市販のアレを使ったレシピをご紹介

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自分の足で歩んだ先にある景色や空気、道中の景色や見下ろす眺め、感動や思いなど、様々な楽しみ方がある登山やトレッキング。季節が平地よりも少し先に進んではいますが、まだまだ楽しめる時期です。山の恵みは食べ物だけでなく、様々な彩りが目にも楽しい時期でもあります。けれども、やっぱり、「食べることも楽しみたい!」と思う人も多いのではないでしょうか?今回はできるだけ楽に、そして美味しく食べることができそうな、市販のものを利用したレシピをご紹介します。山でのマナーもいくつかご紹介しています。これから楽しんでみたい人も経験者も、今一度、ご一読くださいね。


山は地球の宝物!みんなのものだと忘れずに

山が近くになくとも、澄み渡った晴れた日に、遠くの景色に山影を見ることがあります。例えば、関東の平野部でも「富士見」と名のつく地名は多くありますね。遠くからでも人の心を打つことのある山。近年はシーズン時期のゴミ問題などでニュースになることもあり、山でのマナーやそこにつながる教育や啓発活動なども多く行われています。
今回は「食べる」や「調理」についてのマナーをいくつかご紹介しておきます。知っていることも多いかもしれませんが、「当たり前」だと思わずに再確認してみてください。

☆捨てない、汚さない
「ゴミは持ち帰る」は当たり前のことですが、風で飛ばされないようにしましょう。少しの「仕方ない」が積もって、環境や生態系を破壊してしまうことを意識しておきましょう。調理の残った汁も捨てないのが基本です。茹で汁なども、ソース・タレ・スープに活用するか、ペットボトルなどで持って帰るようにしましょう。また、調理器具や食器は汚れを拭き取って、自宅で洗浄を。ホイルやクッキングシートを活用したり、パンで拭うなどの工夫もできます。持ち帰りには密閉できるビニールの袋へ入れることで、ゴミや調理器具の汚れ・匂いが他に移らないようにすることができます。

☆現在地チェック、周りへの配慮を
まずは自分のいる場所を再確認してみましょう。共有スペースならば、譲り合いの精神で、できるだけ多くの人が利用できるように道具や時間をコンパクトに考えましょう。また調理の際、火気厳禁の場所でないか、どのような種類ならば利用可能なのかをチェックしておきましょう。インターネットで事前に調べることも可能ですが、過信しすぎず、現地での標識を必ず確認するようにしましょう。また、意外に盲点なのが、音と匂いのマナー。少し気になりそうな食材や調理の時には、風下で行うなどの配慮を。お互いの「したい」が叶う場所作りを意識してみてください。


市販のアレは「味噌汁の具」

最近ではスーパーや食材店などでも一般的に取り扱うようになってきた、乾燥の『味噌汁の具』を活用。軽くて、簡単に水(またはお湯)で戻せます。様々な種類があるので、お好みのものを見つけてみてください。また、ゆで麺はすでに油をまとっているので、持っていく調味料も減らせますし、加熱時間も少なくて済みます。

<材料>
鶏ひき肉 50g
しそ 2枚
しょうが 少々
ナンプラー 大さじ1
ごま油 小さじ2
焼きそば麺(ゆで) 1袋
味噌汁の具(乾燥) 10g
水 75ml

<作り方>
【自宅で準備】
密閉できる保存袋に、鶏ひき肉、千切りにしたしそ、すりおろしたしょうが、ナンプラー、ごま油を入れてよく揉み混ぜます。保存袋内に余裕があるように、タネを平らにならして、冷凍しておきます。
【食べる時】
1. フライパンを熱して、タネを崩しながら入れて、火が通るまで炒めます。
2. 味噌汁の具を加えて、さっと混ぜ合わせたら、水を加えます。
3. 焼きそばを加えて、麺をほぐしながら、水分がなくなるまで炒めたら完成です。


市販のアレは「おにぎり」

スーパーの惣菜コーナーやコンビニなどで、簡単に手に入れることができる『おにぎり』を使ったレシピです。ここではおかか味を取り上げていますが、他にも、炊き込みご飯などでもOK。おかかの材料はかつお節なので、簡単なのに奥深い味を感じることができます。「最後の経由地で買うつもりで、忘れてしまった」なんてことがないように、ご注意くださいね。また、材料にあるツナはアウトドアや山食用に一人分で小分けされた、アルミパウチ入りのものを利用しています。

<材料>
市販のおにぎり(おかか味) 1個
ツナ 1袋(80g)
塩昆布 5g
チーズ(角切り) 1個
干しきのこ(お好みのもの) 5g
水 120ml

<作り方>
1. 鍋にツナ、塩昆布、干しきのこ、水を入れて沸騰させます。
2. おにぎりを海苔とごはんに分けておきます。※分けられない場合はそのままでも問題ありません。
3. 1.が沸騰したら、2.のごはんを崩しながら加えて、ほぐしながら混ぜていきます。
4. リゾットのような、好みの水分量になったら、火を止めます。
5. チーズを手でちぎりながらまぶし、ざっとひと混ぜしたら、取っておいた海苔をちぎってトッピングして完成です。

市販のものを活用して、できる限りコンパクトに、かつ美味しく。そして訪れた、素敵なその場所への感謝も忘れずに。


参考
日本山岳遺産基金/山のマナー向上のための13カ条

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