「酒が進みます」「食べられるのでは!?」 岡山のフェイクフード作家が手がけたリアルすぎる作品に驚愕 焼肉にカキ、タチウオ…約100種類制作

山陽新聞社 山陽新聞社

 本物そっくりの食材の雑貨を作るフェイクフード作家福田真紀子さん(42)=岡山市=のリアルすぎる作品が、SNSで話題になっている。ぷりっぷりの大粒のカキ、マヨネーズと七味でいただきたくなるようなイカなど、これまで手がけたのは約100種類。見ているだけでおなかが鳴りそうな食品の数々に、「これはもう食べられるのでは!?」「酒が進みます」といったコメントが寄せられている。

 作品は白色の樹脂粘土にアクリル絵の具で色づけしている。小さい頃から手先が器用だった福田さん。小学生の時、粘土で作ったピーマンを本物と一緒に野菜かごに入れていたところ、母親が気づかなかったことがあったという。現在はデザイン会社でイラストを描く仕事をしている。約10年前、同僚にアートイベントへの出店を誘われことをきっかけに、パンやケーキのフェイクフードを作り始めた。これまでにブローチやチャーム、ボールペンなどを販売してきた。

 転機となったのは2020年秋。知人を通じて、テレビの料理コーナーに出演していた広島県の料理研究家から「大根の形をしたピアスを作ってほしい」とのリクエストがあった。短いコーナーの中で、作り方だけでなく、食材にも注目してもらいたいということだった。

 「大根なら作れるかも」。それまではスイーツ系ばかりだったが、試しに作ってみると評判は上々。料理研究家からも引き続き、作ってほしいとお願いされた。

 ところが次の食材は「タチウオ」。「今まで作ってきたものと違いすぎて、作れる自信がなかった」と振り返る。ひたすら「タチウオ」「顔」で画像検索をして研究。光沢が出るようにシルバーで色づけし、体を「8の字」のようにくねらせて完成させた。「何でもやってみたら、できないことはないと感じた。新しい扉が開いた」と話す。

 そこからは料理コーナーのテーマとなる食材ピアスを毎月制作。トマト、ショウガ、卵など、さまざまな食べ物を作ってきた。ステーキはカッターで切りつけて焼けた時のしわを表現し、生肉は細い筆で赤身を描くことで霜降りに。シジミは本物の貝殻を使用し、身の部分を作ってくっつけた。

 今年の夏には、料理研究家の企画展が広島市であり、これまで作った21種類のピアスを展示した。さまざまな食材に挑戦することで、レベルアップになり、作品の幅も広がったという。「おいしそうと言われると一番うれしい」と福田さん。「これからも味を想像してもらえるような作品を作っていきたい」と笑顔だった。

 福田さんの作品は、雑貨店「箱貸し市場」(岡山市北区奉還町)で購入できる。「ぷくだま」名のツイッターで作品の発信もしている。

◎福田さんに初心者でもチャレンジしやすい目玉焼きのブローチの作り方を教わった。

【材料】
・樹脂粘土、アクリル絵の具(黄色、白)、木工用ニス、水性ニス、ブローチのパーツ、つまようじ、筆、コショウ、接着剤
① こねた樹脂粘土を二つに分け、アクリル絵の具を混ぜて、白い粘土(白身部分)と黄色い粘土(黄身部分)を作る
② 白い粘土を丸い平らにして周囲をつまようじで刺す
③ つまようじで刺した部分に木工用ニスを塗り、焼き色を付ける
④ ③で作ったパーツに黄色い粘土を貼り付ける
⑤ 水性ニスに白いアクリル絵の具を混ぜる
⑥ 表面全体に⑤を塗る
⑦ コショウを振りかける
⑧ 乾かした後に、裏面にブローチのパーツを付けて完成

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