「ブラックな働き方」への不満が多い業種は…3位「銀行・協同組織金融業」、2位「社会保険・社会福祉・介護事業」

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昨今ではSNS上で企業の働き方や待遇に対する不満が日々投稿・拡散されているといいます。AI与信管理サービスを提供するアラームボックス株式会社はこのほど、SNSなどインターネット上に投稿された投稿を分析し、「2022年度上半期 ブラックな働き方への不満が多い業種ランキング」を発表しました。それによると不満が多い業種の1位は「鉄道業」だったそうです。

同ランキングは、2022年4~9月の期間に同社がモニタリングしていた企業のうち8214社を対象として、SNS等インターネット上で投稿された各企業に関連する従業員による不満投稿16万8192件を抽出し、集計したといいます。

▽ネット上で働き方への不満投稿が多い業種ランキング

【1位:鉄道業(1社あたりの平均不満投稿数:1.82件)】

1位は主な事業を鉄道事業とする「鉄道業」でした。基本給の低さに対する不満投稿が多く発生していました。特に「コロナ禍によって賞与が半減し年収が100万以上減少した」という投稿も見受けられ、生活が苦しくなるレベルの収入になったことから転職を考える人がいたそうです。
また、給与面の他に「拘束時間の長さによる体調不良」や「市場価値の高いスキル・知識を身につけにくい社内風土への不満を理由に転職をした」という投稿も散見されたといいます。

【2位:社会保険・社会福祉・介護事業(1社あたりの平均不満投稿数:1.29件)】

2位には保育園、福祉施設、介護事業などを主な事業とする「社会保険・社会福祉・介護事業」がランクイン。主に離職率の高さによる慢性的な人手不足に対する不満投稿が多く発生。人手不足によって休暇が取れない、残業が増える、その結果さらに離職に繋がるという悪循環が発生しているように見受けられたそうです。
その他には、利用者に直接サービスを提供する現場に就く人と、運営・管理側との軋轢による不満も多く投稿されていたといいます。

【3位:銀行・協同組織金融業(1社あたりの平均不満投稿数:1.21件)】

3位は銀行、信用金庫、農協などを主な事業とする「銀行・協同組織金融業」でした。「賃金が発生しない勉強会の為に朝早くから出社を命じられた」「残業しても全ての残業代が支給されない」など、サービス残業を求められたことが投稿されていたそうです。
また、退職理由として職場内の人間関係の悪さを挙げる投稿が散見され、大企業であるが故に風通しが悪く、年功序列の社内風土から若手が辞めていくといった内容が書き込まれていたといいます。

   ◇  ◇

以下、4位「その他の教育,学習支援業(学習塾、習い事教室、資格スクールの運営事業など)」(1社あたりの平均不満投稿数:1.06件)、5位「各種商品小売業(総合スーパー、百貨店など)」(同0.90件)、6位「職業紹介・労働者派遣業(人材紹介業、派遣業、アウトソーシング事業など)」(同0.88件)、7位「保険業(保険会社、保険販売代理店など)」(同0.86件)、8位「洗濯・理容・美容・浴場業(エステサロン、クリーニング店など)」(同0.84件)、9位「輸送用機械器具製造業(自動車、自転車、船舶などの製造業)」(同0.78件)、10位「鉄鋼業(鉄及び鋼製造、加工業など)」(同0.69件)という結果になっていたそうです。

   ◇  ◇

調査を実施した同社は「若者の転職への抵抗感が薄まっていることや、近年はワークライフバランスを重視する考え方から『働きやすさ』で企業を選ぶ人が増加していることから、評価制度やキャリアアッププランを明確に示せない企業に対して、不満が集まる傾向にあると考えられます」と述べています。

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