奥深すぎるコーヒーの世界 自分好みの1杯に出合う方法とは?<初心者向け>

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仕事に育児に家事にと、常に追われているような毎日の中で、1人でほっとひと息つけるコーヒータイムは至福の時間です。せっかくなら気分にぴったりの1杯を飲みたいですね。しかしコーヒーの世界はどこまでも広く深く、自分好みの味に出合うのも簡単ではありません。何を基準に豆を選べばよいのか、おいしく淹れるこつはー。コーヒー店のオーナーに初心者向けの楽しみ方を教えてもらいました。

今回教えてもらったのは、あいの風とやま鉄道泊駅(富山県朝日町)の待合室で営業中の「SLOWELL COFFEE」オーナー笹川孝徳さんです。カナダと名古屋市のコーヒー専門店で計4年間、バリスタとして働いた経験があります。

バリスタに相談、その前に

コーヒーは豆の産地や焙煎度などでまったく味わいが異なるため、お気に入りを見つけるには専門店のバリスタに相談するのが最も近道。でもその前に、以下の簡単な2択の質問の答えを自分で用意しておくのがおすすめだそうです。

コーヒーの味の表現はいろいろあるそうですが、「個性的」「落ち着いた感じ」など、ふわっとしたイメージだけでも伝わるのでプロに任せましょう。バリスタとのやりとりも楽しんでください。

専門店で豆を買うと、豆の情報がパッケージに書かれていたり、資料のメモをもらえたりします。お気に入りの豆の情報をメモしておくと、違うお店に行ったときにも希望を伝えやすくなりますね。

自宅で大切なのは「量ること」

お気に入りの豆を買えたら、自宅でおいしく淹れたいですね。笹川さんのアドバイスは「基本的なことですが、量れるものは量るのがベター」。家庭では、豆とお湯の量だけはきっちりと量りましょう。何gの豆に対してどれだけのお湯を注ぐのか、ということです。「個人的には、コーヒーの味は濃度と成分によって決まると思っていて、豆とお湯の比率は濃度に直結します。自分の好きな濃さで毎回入れるためには重要な部分です」と説明します。

注ぎ口のある耐熱計量カップがあれば、必要量のお湯を計量カップに入れて全量を注げばOK。耐熱計量カップがなければ必要量より若干多めのお湯を沸かすと良いです。「湯量が多少前後するかもしれませんが、そこは誤差の範囲内。楽しむことが一番だと思います」。スケールがあれば、サーバーとドリッパーをセットして、ドリッパーに粉を入れてから風袋引き(ゼロ表示にする)をして、お湯を注ぎ始めましょう。注ぎ方はコーヒーのパッケージに書いてあることが多いので、参考にしてください。

コーヒーは買ったときに入っていた保存袋をそのまま使い、酸化を防ぎましょう。笹川さんは「空調が効いた部屋であれば戸棚に保存でOK。冷蔵庫は他の食品のにおい移りが気になるのでおすすめしません」と話します。長持ちさせたいなら冷凍庫の方が良いそうです。必要な分量を取ったら、すぐに冷凍庫に戻しましょう。香りを損なうことなく、長く楽しみたいですね。

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