寒くなったら食べたくなるものは?冬食材の売上と気温の関係

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暑さが峠を越え、食欲の秋が到来しました。春から夏にかけての気温上昇に対して、秋から冬にかけての気温低下はスピードが早く、半袖からコートを着るようになるまであっという間。「今週はどんな献立にする?」など、悩むことも多いのではないでしょうか。
今回は、商品の売り上げデータをもとに、何℃になったらどんな食材が売れるのかを解説します。毎日の天気予報を見る際の参考にしてください。


冬食材の売り上げと気温の関係

上の図は、冬食材の売り上げと気温の関係を図に表したものです。目安となる最低気温を境に、売り上げが伸びる商品も移り変わっていき、例えば最低気温が12℃を下回り始めると、鍋食材の売り上げピークが訪れるように、気温と商品の売り上げには夏※も冬も深い関係があるようです。

「夏物商品の売り上げと気温の関係でみる“暑さの目安”」


最低気温が25℃を下回ると?

お盆を過ぎて最低気温が25℃を下回り、暑さが峠を越え始めるといち早く売り上げが伸び始めるのが、朝食メニューに並ぶ食材やチョコレート、スナック菓子などです。

夏の終わり、まだまだ朝晩半袖で過ごせる時期でも、猛暑を体感したあとは少しでも気温が下がれば、秋の到来を感じるものです。気温が高い夏の間は食欲が低下するため、パン類や納豆など朝食メニューの売り上げが減少しますが、暑さが峠を越えると売り上げが復活します。スープ類や調理済みのおでん、みそ汁・吸物類も、真夏を過ぎたあとの気温低下にいち早く反応する商品です。


最低気温が20℃を下回ると?

最低気温が20℃を下回ると、朝晩は長袖が必要になってくる涼しさですが、それに伴って売り上げが伸びるのが、温かいメニューとして食べられる食材です。

シチューや中華まんなどの売り上げが伸びるほか、ちくわ、はんぺん、わかめ・こんぶ類などの売り上げが伸び、家庭でおでんを作る人が増えることが伺えます。煮込み料理をする人が増えることから、味噌の売り上げが伸び始めます。また、紅茶やフレッシュクリームが伸びることから、コールド飲料よりもホット飲料を選ぶ人が増える傾向もあるようです。


最低気温が15℃を下回ると?

最低気温が15℃を下回ると、いよいよ本格的に寒さを感じ始めます。コートの着用も考え始める時期になりますが、それに伴って売り上げが伸びるのが鍋具材です。
春雨・くず切り・豆腐類や、ポン酢などの売り上げが伸び、食卓で鍋を囲む家庭が増えるようです。食欲の秋も佳境となり、揚げ物などのカロリーの高いものがよく売れるのもこの時期です。


最低気温が12度を下回ると?

最低気温が12℃を下回ってくると、ダウンを着始めるような冷え込みとなります。前述の鍋具材の売上がピークになるほか、食材ではありませんが、使い捨てカイロ、入浴剤、ハンド&スキンケアなどの売り上げが伸びます。

いよいよ本格的な寒さと乾燥の季節が到来し、体調管理への意識が一段と高まることが伺えますね。


天気予報と合わせてチェックしましょう

食欲の秋と言えど、冷え込みの度合いによって嗜好も変わってくることがお分かりいただけたでしょうか。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、お彼岸を過ぎると残暑も落ち着き、朝晩の冷え込みが強まります。tenki.jpでは、2週間先までの予報を発表していますので、ぜひ献立の計画にもご利用ください。

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