【動画あり】秋の登山は紅葉だけじゃない! 雲海を予想して登山に行こう 秋登山の注意点も解説

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山では秋山シーズンを迎えていますが、秋山ならではのおすすめの絶景として「紅葉」はもちろん「雲海」挙げられます。雲海は、自分で予想して見られる現象って知っていますか?雲海予想のポイントを解説します。


秋の登山は紅葉だけじゃない 雲海も

いま、山では秋山のシーズンを迎えています。
秋山ならではのおすすめの絶景として「紅葉」がありますが、秋は「雲海」シーズンでもあります。雲海は、「運がよければ見られる」と言われているようですが、気温や湿度、風の強さなどを調べておけば、ちゃんと「狙って見る」ことができます。


雲海の発生条件とメカニズム

「雲海」とは、このように、山などの高い所から見下ろしたときに、層状の雲や霧が目の前に広がって海のように見える状態のことを言います。
一定の条件が揃わないと見ることができない雄大な自然現象です。

山で見られる雲海のシーズンは、一般的に春や秋で、明け方から早朝にかけての時間に発生します。

雲海が発生するための気象条件は以下のの4つです。

1、よく晴れている
2、湿度が高い
3、無風状態である
4、放射冷却があり、日中と夜間の気温差がある

雲海の発生には、雲や霧の元となる十分な水蒸気が必要です。
日中、気温の高い状態で多くの水蒸気を含んだ空気が、夜に良く晴れて放射冷却が良く聞くことによって地面付近の空気が冷やされると、その空気は水蒸気を含むことができなくなり、水滴となります。
さらに、空気をかき混ざらないように無風状態であることにより、朝にかけてこの水滴が地面付近にたまって濃い雲や霧となり、見事な雲海となります。

このように、雲海は様々な気象条件が揃って初めて発生する自然現象で、非常にまれな現象ですが、これらの気象条件はtenki.jpなどの気象会社が公開している気象情報から、ある程度予測することができます。


秋山登山 あると便利な道具とは?

秋は気温や天気も落ち着き、夏に比べて過ごしやすい時期であるものの、日没の早さや朝夕の冷え込みなど、この時期ならではの注意点もあります。秋の登山を安全に楽しむために必要な装備や注意点についてご紹介します。

■ヘッドライド
秋は夏に比べて日が短くなるため、日没時間には注意が必要です。特に山の中では日差しが届きにくく、いつも以上に日が短く感じます。早めの行動を心がけ、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。また日帰り登山だとしても、ヘッドライトの装備は必要です。予備の電池も忘れずに用意しておきましょう。

■ネックウォーマー・手袋
夏に比べて気温が低くなることにより、標高の高い所では冬のような寒さになっていることもあります。また、日が落ちると一気に気温も下がるため、平地ではまだ必要のない冬の装備も忘れずに持っていきましょう。


動画解説:安齊理沙 気象予報士

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