病院のカルテに名前→「家猫になれた瞬間」と感慨深げ 歌舞伎町の野良猫を迎えた飼い主の思い

渡辺 陽 渡辺 陽

「お名前 たにゃ。カルテに名前が書かれた瞬間、なんか認められたような、、家猫になれた瞬間と言うか、、なんと言うか、、たにゃの血すらも嬉しくて、、これ、たにゃの血?って何回も聞いちゃって、検査の結果も良かったね。良かったね、、さぁ帰ろ」とツイートしたのは、たにゃさん
(@kabukinoraneko)。そこには、ちゃんと「たにゃちゃん」と書かれた猫白血病の検査用紙が写っていました。

飼い主の安堵の気持ちが伝わってくるツイートに、
「嬉しいですね。おめでとうございます!うちの子記念日ですね」
「これから始まりますね。本当に良かったです。本当にお疲れ様です」
「よかったね たにゃちゃん!いっぱいいっぱい 幸せになってね!!」
など、たくさんの祝福のリプライが寄せられました。

飼い主さんにたにゃちゃんとのエピソードを聞きました。

ーーたにゃちゃんは何歳ですか。

「確かな年齢は分からないのですが、保護してくれたボランティアさんが『結構お年よ』と言っていました。男の子です」

ーー歌舞伎町で暮らしていたのでしょうか。

「歌舞伎町のど真ん中にいた野良猫です」

ーーどんな風に出会われたのですか。

「仕事で使っていた駐車場にふと現れました。僕自身、めちゃくちゃ弱ってる時で、何か意味があるんじゃないかと思って。で、ごはんをあげ出したのがきっかけです」

ーー家猫にしようと思われたきっかけは?

「ご飯食べたら寝場所にトボトボ帰るのですが、その後ろ姿を見ていると胸が締め付けられるような気がしました。ホテル街の汚い場所で寝ていて、眠らない町ですから朝まで騒がしく、ゆっくり寝たことないんだろうな、ゆっくり寝かせてあげたいな、って思ったのがきっかけです。あと、急遽、駐車場にビルが建つことになって、たにゃの居場所が無くなる、僕が立ち入れなくなるということにも大きく背中を押されました」

ーー病院でカルテやお薬の袋に名前を書いてもらった時のお気持ちは?

「なんだろ、ようやく認められたというか」

ーー9月に家族にされたようですが、もう家には馴染んでくれましたか。

「まだ、馴染んでいませんよ、ただ夜泣きもないですし、本人なりに頑張っていると思います」

ーー家猫にしてよかったと思われますか。

「はい、今まで過酷な環境だったと思います。雨、寒さ、室外機や車からくる熱波、酔っ払い、嘔吐に人間の排泄物。それらがなくなり、初めて暑くない夏、寒くない冬を過ごせるので。もちろん野良は自由かもしれません。けど、もう外は十分楽しんだんじゃないでしょうか」

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