愛犬を失った両親が子猫を飼い始めたが… 引っかかれた母が菌のせいで腎臓病悪化、さらに猫アレルギーまで発覚!さあどうする!?

渡辺 陽 渡辺 陽

長年暮らした愛犬を亡くして

こまくん(生後5カ月・オス)は、千葉県に住む佐藤さんの高齢の両親が飼っていた。

佐藤家では愛犬ごまくんを2021年10月9日に亡くした。みんなごまくんのことが大好きだったので、なかなか悲しみから抜け出せずにいたという。

「特に父の落ち込みようは見ていられませんでした。私は当時、近くに住んでいたのですが、両親はまるで孫のようにごまのことを可愛がっていたんです」

それから半年後、お母さんが「お父さんのために猫を飼いたい」と言い出した。猫なら散歩がないので、高齢でも飼えると思ったようだった。しかし、猫の寿命と両親の年齢を考えると、いずれ佐藤さん夫婦が猫の面倒を見ることになる。そういう前提で猫を探すことになった。

引っかき傷で腎臓病が悪化

そうして始まった保護猫探し。佐藤さんは友人や知人にお願いしたり、譲渡会に行ってみたりした。そんな時、妹の会社の上司のお姉さんのところで子猫が5匹生まれたと声をかけられ、1匹をもらうことになった。その子がこまくんだった。

両親は子猫のやんちゃぶりには手を焼いていたが、たいそう喜んだ。しかし、1カ月を過ぎた頃、お母さんの様子がおかしくなり、元々腎臓病を患っていて月に一度通院していたのだが、数値がものすごく上がってしまった。

「猫の引っ掻き傷の菌によるものだったんです。それと猫アレルギーも見つかり、泣く泣く手放すことになり、私たちが引き取ったんです」

かけがえのない家族

佐藤さんも夫も子供の頃から犬や猫と暮らしてきたので、飼う前は何の心配もしていなかった。しかし、実際にこまくんを飼ってみると、思っていたのとは違っていたという。

「子猫ってこんなに疲れ知らずに動き回るものなの…と。それに引っ掻くわ噛むわで。でも、それもこれも子猫の時にしか味わえない貴重なものだと、逆に楽しむことにしました」

こまくんはやんちゃで甘えん坊。佐藤夫妻は、以前より会話が増えたという。

「今はこまくん中心の生活です。大切な、大切な存在。かけがえのない家族です」

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