鉛筆なめなめ 全員野球 正直ベース…若手社員よ、君は「おっさんビジネス用語ビンゴ」をクリアできるか

竹内 章 竹内 章

「ガラガラポンから突貫工事します!」「なるはやで仁義を切れ」「正直ベースでよしなに」。皆さんがお勤めの企業はこんなJTC言葉は飛び交っていませんか。Twitterユーザーのごんごん(@gongon_fg)さんが考案した「おっさんビジネス用語ビンゴ」が話題です。「鉛筆なめなめ」「がっちゃんこ」「ダマでやる」などビジネスパーソンなら使いこなしたい24のワード。「キックオフミーティングはリスケです。アジェンダはアサイン…」とほざいているそこの若手、まずはこのビンゴ、やってみろ!

「くそ暇な会議中に自作おっさんビジネス用語ビンゴをやっているんですが、いまだにリーチが最高でビンゴに至らず」のツイートとともに公開されたおっさんビジネス用語ビンゴに全国各地から「ビンゴ!」の声が上がっています。中にはフルビンゴという猛者も。

「前職で飛び交ってたやつマークしたら3ビンゴww」
「余りにもJTCしぐさが過ぎて涙がちょちょぎれますなぁ」
「鉛筆なめなめだけ意味がわからない」
「野球から来た言葉は使う人減ったかな」
「この表、改めて見てみてもほんと良く出来ているなぁ、と思う」
など皆さん仕事を忘れて夢中になっているようで、4万いいねがついています。

考案者に聞いた

ー「くそ暇」な会議からこのビンゴが生まれたんですね

「くそ暇というのは若干誇張ですが、自分が参加するのか意義があるのかという会議が誰しもあると思います。私の担当と微妙にずれているようなテーマの会議でしたが、雰囲気自体は闊達でおじさん方を中心にざっくばらんな意見交換がされていました」

ー言葉選びが的確すぎます

「そのような会議の時、特にリモートならば自分には関係ないと思ってスマホをいじることもできるのですが、自分なりに会議を楽しむために(主に脳内で)ビンゴをしています。これらの用語を揶揄するつもりはなく、水戸黄門の「この紋所~」のセリフのように会話をワクワクしながら聞いています」

―ご自身も使う言葉は

「仁義を切ると鉛筆なめなめです。前者は、『この案件は当部が主導して進めることになったが、念のため他部署と後々めんどくさくならないように仁義を切っておく必要がある。』、後者は、『この数字の見通しの根拠はないけど、企画段階なので鉛筆なめなめしたものをとりあえず記載しておこう』のような使い方ですかね」

ーリプ欄などを拝見しますと、組織、企業、業種の枠を超えて親しまれていることに感慨深いものがあります

「おっさんビジネス用語と銘打っていますが、老若男女、業界問わず広い共感を得てびっくりしています。言葉の発祥は昔のものでも、周りの方が使うことで若い方に伝播しているのは面白いですね。これらの用語を思い浮かべることで、退屈だった会議が少しでもほっこりするならうれしいことです」

「いってこい」の意味が解らなかった新卒時代

ごんごんさんが新卒入社した際は、ほとんどの用語を耳にしたことがなく、戸惑うことが多かったそうです。特に意味不明だったのは「いってこい」。プラマイゼロのような意味で使われますが、「この解約が入るのでいってこいだな」と話す上司に、ごんごんさんは内心「私はどこに行くのか?」と困惑したとか。さらにネットスラングの「逝ってよし」の亜流ではないかと推測したそうです。

 「私もおじさま方とお話しするときは用語をたまに織り交ぜるようにしています。例えばメールやSNSでも相手によって「草」、「笑」、「www」のように使い分ける方がいます。相手によって適切な言葉を使うことで親近感が得られると思います」と話しています。

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