ロンドンのココイチでカレーを食べたら驚愕の2500円超! 丸亀製麺では日本にないメニューも

黒川 裕生 黒川 裕生

先日、出張でロンドンを訪れたのだが、街の中心部を歩いているとカレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)や讃岐うどん専門店の丸亀製麺など、日本でもお馴染みの外食チェーン店をあちこちで見掛けた。歴史を感じさせるレンガ造りの建物が並ぶ街の中にこれらの看板を発見すると、思いがけない場所で懐かしい友人とばったり再会したような嬉しい気分になる。聞けば、メニューも日本のそれとはちょっと違うらしい。せっかくの機会なので、現地のココイチと丸亀製麺に入店して、こう頼んでみた。「ロンドンで一番人気のメニューを教えてください」

ココイチのカレー、およそ2500円也

まずはココイチ。公式サイトによるとロンドンには2店舗展開しているそうで、今回は中華料理店などが集まるエリアのすぐ近くにあるLeicester Square店を訪れた。

「一番人気のメニュー」は、白ごはんにオムレツとチキンカツが乗った「チキンカツオムカレー」だそう。値段は13.4£。2022年7月現在、1£=165円ほどだが、タッチ決済のカード(ロンドンではどの店もほぼこれです)で支払い、後で明細を見たらサービスチャージなどを加算されて日本円で計2560円が引き落とされていた。いやはや、カレー1皿2560円とは!

提供されたチキンカツオムカレーは、日本のココイチのルーと比較するとさらりとした舌触り(おそらく日本での基本である豚肉が入っていないため)で正直やや物足りなさも感じたが、風味自体は日本とほぼ変わりなし。チキンカツもしっかりした肉でほどよく揚がっており、さすがココイチ、非常に美味だと思った。

店内では「いらっしゃいませ」「(オーダー)お願いします」「ありがとうございました」など、現地スタッフによる日本語の“掛け声”も飛び交っており、海外でも「日本らしさ」を雰囲気ごと味わってもらおうという心意気が感じられた。今やほとんど誰もマスクを着けていないロンドンにあって、スタッフが全員マスクを着けていたのも実に「日本」らしく、印象的だった。

丸亀製麺では日本にないメニューに挑戦

続いて丸亀製麺(現地名称は「Marugame Udon」)。公式サイトの情報ではロンドンには5店舗あるらしい。その中で、たまたま通りかかったSt. Christophers店に入店。注文スタイルは日本と同じだったので、うどんを茹でる担当のスタッフにまた「一番人気のメニューはどれですか」と尋ねてみた。

で、実はここでも「チキンカツ」のカレーうどんを勧められた(ロンドン在住の日本人によると、ロンドンでは少し前から日本の(チキン)カツカレーが大人気らしい。これはこれで書くと長くなるので今回は割愛)のだが、話しながらふと気になるメニューが目に留まったので、自分でリクエストしておきながらあえて違ううどん、その名も「Two Pork Tonkotsu(ダブル豚骨)」をオーダー。チャーシューや煮卵などの具も、白濁した豚骨スープも明らかにラーメンのそれなのだが、歴としたうどんである。こちらの値段は1590円!ぐぬぬ…。

食べてみると、意外や意外、これがなかなか美味であった。ちょっとどうかなと思っていたうどんと豚骨スープの相性がすこぶる良く、ほろほろと口の中でほどけるチャーシュー、添えられたピリ辛味噌の豚ミンチも味のアクセントに。うまい、うまいと感動しながら、あっという間に完食してしまった。ダブル豚骨うどん、全然アリだ。

海外生まれの日本食チェーン店も

ロンドンでは、ラーメン店の一風堂なども見掛けたほか、日本の企業ではないが、「wagamama」や「wasabi」「Yo! Sushi」「itsu」などの日本食チェーンも数多く存在。さすがに全てを回り切ることはできなかったが、帰国直前になんとか滑り込めた「wagamama」のteriyaki donburi(1968円!)は照り焼きの甘じょっぱいタレの味つけも上々で、これまた素晴らしく美味であった。

日本と比べるとやはり価格は総じて高いものの、異国での“日本食体験代”と考えたらそれなりに元は取れると思う。ロンドンを訪れる機会がある人は、ぜひお試しを。もちろんマクドナルドやスターバックスなどのグローバルチェーンもたくさんあるので、日本との価格の違いにおののいてみるのも一興かもしれない。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース