お腹をワシャワシャするビーバーに親近感もつ人続出 「お腹の肉が増えたと思った時の私」「コマネチ」

二木 繁美 二木 繁美

「毛づくろい!だいじ!」とビーバーの動画をSNSに投稿したのは、長野県の「飯田市立動物園」(@iidazoo)さん。アメリカビーバーのガジコちゃん(メス・16歳)が、おなかのお肉をワシャワシャと寄せるようなしぐさをしています。担当飼育員さんが夕方の作業中に毛づくろいしているのを見かけて撮影したとのことで、「あ、コレ私」と自分の姿を重ねる人が続出しました。

前をしっかり見つめて集中し、お腹に向かって両手でさする姿に「ずっと見てられる」「湿疹出た時の婆ちゃんがコレだった」「ぽっこりお腹が気になるおじさんと同じ動き(笑)」「どこかで見たことがある。妙な親近感」「お、お腹痩せのためのマッサージではないのですか?」「コマネチ!」「お腹の肉が増えたなぁ、、って思った時の私」といったコメントが寄せられました。

この独特の動きは、ガジコちゃんだけのものなのでしょうか。担当飼育員さんにお話をうかがいました。

ビーバーは毛づくろいが命

ーーこれは、毛づくろいなのでしょうか。それとも、かゆいのでしょうか?

「毛づくろいです。ガジコが特殊なのではなく、どの園のビーバーもみんな同じような動作をします」

ーーこの部位を念入りに毛づくろいしているのは、なぜでしょう?

「ビーバーは泳ぎやすいように毛並みを整えるために、1日のうち長い時間を毛づくろいに費やします。なので、この部位だけでなく、順番に全身をくまなく毛づくろいします」

泳ぎが得意だというビーバー。毛づくろいには、体をきれいにするためだけではなく、股のあたりから分泌される油を体に塗ることで、水に入ったときに保温や防水の役目もあるのだとか。まさに「毛づくろい!だいじ!」なのですね。

じつは夜型なんです

ーーアメリカビーバーの特徴を教えてください。

「野生のビーバーはダムを作ることで有名です。川の流れを緩やかにするために、木や小石や泥を使ってダムづくりをして環境を整えてから、そこに巣を作ります」

ーービーバーは夜行性とのことですが、いつ頃なら起きているビーバーに会えるのでしょうか。

「今の時期は、15時30分頃から起きています。最近は雨が多く、いつも使っている巣がすこし湿っているので、別の場所に別荘(?)をつくって寝ています。7月中なら巣の外で寝ている様子を見られるのではないでしょうか」

◇ ◇

同園では、現在、ガジコちゃんとハナコちゃんの2頭のビーバーを飼育。「ガジコは、同居しているハナコを押しのけて、ごはんをもらいに来ます。ビーバー特有の『ヴー』という声を出しながら、好物のイモを素早くキャッチするんですよ」と、飼育担当者。

そんな食いしん坊のガジコちゃんですが「いつもはおっとりとした性格で、同居しているハナコと一緒に、毛づくろいしあいながらまったり過ごしています」とのこと。運が良ければ、2頭そろってのおなかワシャワシャが見られるかもしれませんね。

「飯田市立動物園」
住所:長野県飯田市扇町33
電話:0265-22-0416
公式ホームページ:https://iidazoo.jp
公式Twitter(@iidazoo):https://twitter.com/iidazoo

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース