7月は全国的に高温 一段と「危険な暑さ」に 西日本は少雨が続く所も 1か月予報

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今年の7月は、北・東・西日本では平年より更に暑く、熱中症のリスクが高まるでしょう。西日本では、期間のはじめは、降水量の少ない状態が続く所もありますので、水不足のおそれもあります。気象庁が発表した、最新の1か月予報です。

西日本は少雨の続く所も 沖縄・奄美は大雨への備えを

気象庁は、6月30日に、1か月予報を発表しました。

それによりますと、この先1か月全体の降水量は、北日本では「平年並み」ですが、東・西日本では「平年並みか少ない」でしょう。特に、西日本では、期間のはじめは、降水量の少ない状態が続く所がありそうです。

振り返ってみますと、今年の梅雨明けは、記録的に早い所が多くなりました。また、梅雨の期間の降水量は、九州~東北南部の広い範囲で、平年より少なくなりました。この先も、西日本では、降水量の少ない状態が続く所があるということで、水不足が心配されます。

一方、沖縄・奄美では、湿った空気の影響を受けやすい時期があると予想されるため、1か月全体の降水量は「平年並みか多い」予想です。

6月30日には、台風3号が発生しましたが、これからは台風の発生が増える時期です。また、台風本体が近づかなくても、沖縄・奄美には、大雨のもとになる「湿った空気」が流れ込みやすくなるでしょう。台風や大雨への備えは、早めに行ってください。

全国的に 暑すぎる7月へ

そして、今年は早い時期から、関東を中心に危険な暑さになっていますが、この先も気になるのが、暑さです。

1か月全体の平均気温は。北・東・西日本では「平年より高い」でしょう。季節を先取りした状態が、7月にかけても続きそうです。いつもの夏よりも「早い時期から暑すぎる」だけでなく、「気温が平年より高い状態」が「長く続く」というのが特徴です。長引く暑さで、体に疲れが溜まりそうです。体調管理に、十分お気をつけください。

また、北海道や東北では、7月6日頃から「かなりの高温」が予想され、「高温に関する早期天候情報」も発表されています。農作物の管理などにも、注意が必要です。

沖縄・奄美では、1か月全体の平均気温は、「平年並みか高い」でしょう。ただ、湿った空気が流れ込みやすいので、気温だけでなく、湿度も高いのがポイントです。湿度が高いのも、熱中症を引き起こす原因の一つになります。無理をしないで、できるだけ涼しくしてお過ごしください。

【7月2日~8日】【7月9日~15日】北・東・西日本は いつもより暑い

週別に詳しく見ていきます。

7月2日~8日と、7月9日~15日の平均気温は、北・東・西日本では「平年より高い」でしょう。東京の場合、平年ですと、この期間の最高気温は29℃前後ですが、今年は7月3日頃まで最高気温が35℃近い予想です。また、東京では、この期間は、最低気温が平年より高い日が多いのがポイントで、寝苦しい夜が続くでしょう。夜間の熱中症にも、お気をつけください。

7月に入り、各地で、海開きや山開きとなりますが、海や山へ出かけて、涼を求めたくなるような暑さが予想されます。7月前半は、いつもの年より暑いので、夏休みに入る前でも、万全な暑さ対策が必要です。

一方、沖縄・奄美では、7月2日~8日の平均気温は「平年並み」ですが、7月9日~15日の平均気温は「平年並みか高い」予想です。徐々に、蒸し暑さがレベルアップしますので、汗をかく前から、こまめな水分補給を心がけてください。

【7月16日~29日】熱中症の危険度 高まるおそれ

そして、全国的な高温傾向は、7月後半も、まだまだ続くでしょう。

7月16日~29日の平均気温は、全国的に「平年並みか高い」予想です。23日は二十四節気の「大暑」で、暦の上では、一年で最も暑い頃ですが、実際にも7月下旬~8月上旬は、一年で最も暑いという所が多くなります。真夏へと向かう時期に、気温が「平年並みか高い」予想ということは、これまでよりも更に「過酷な暑さ」となる可能性があります。

熱中症にかかりやすくなりますし、熱中症は、誰でもかかる可能性があります。万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置を、覚えておいてください。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。

ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

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