「メニューを考えるのが負担」「同じものばかり」 調査で見えた理想の食卓と現実のギャップ

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「毎日の料理は奥さんがつくるもの」「外食をすると義両親に嫌味を言われる」「夫が料理をしてくれるけれど、脂っこい料理ばかり食べさせられてキツい」...。SNSや掲示板でも定期的に話題にあがる「自炊」をめぐる話題。賛否両論を呼び、もめごとになることもしばしばです。ところが、くわしく調べてみると、そもそもこの「自炊」問題がけっこうややこしいことがわかってきました。

そこで日本人が食事についてどんな苦手意識や理想を持っているのか、株式会社ブロックと一般社団法人 日本唐揚協会が共同運営している食の窓口が実施した最新のアンケート調査(2022年5月)から紹介します。調査対象は20歳〜59歳の男女2420人です。

①食事の悩み TOP5

「食事の際に悩んでいること」を16項目に分けて聞いてみたところ、こんな結果になりました。

【1位】食事のメニューを考えるのが負担に感じる。 36.2%
【2位】同じものばかり食べてしまう。 35.1%
【3位】食費がかさんでしまうのが負担に感じる。33.4%
【4位】調理をするのが負担に感じる。 32.3%
【5位】栄養のバランスを考えるのが負担に感じる。31.7%

「料理が面倒」や「食費が気になる」といった悩みをおさえて、「メニューのバリエーション」に関する悩みがTOP1と2を独占しました。

”ミニマリスト”と呼ばれる方々のなかには、何年間も同じメニューを食べ続けている方もいるようですが、割り切るのも難しいですよね。

もし結婚していたり家族と同居しているなら、調理までは分担できなかったとしても、「メニューを一緒に考える」だけでけっこう助けになるのではないでしょうか?

では、どんな食事が理想なのでしょうか。アンケートは、ちょっと意外な結果になりました。

②理想の食事部門 TOP5

「あなたの『理想の食事』で重要だと感じることはなんですか」という質問で16項目に分けて聞いてみた結果がこちらです。

【1位】食事の栄養のバランスが良い。 58.6%
【2位】食費がかかりすぎないように気を付ける。 49.5%
【3位】食べる時間が遅くならないよう気をつける。48.5%
【4位】毎日決まった時間に食事を摂る。 47.0%
【5位】食べるのが面倒でもちゃんと食事をする。 46.3%

「食事の悩みごと」では1位をとれなかった「栄養バランス」が他をやや引きはなして1位でした。3位・4位・5位の回答も含めると「健康」や「ライフスタイル」に関心があるようにも見えます。ここはみなさんも気になっているポイントではないでしょうか?

2位は「食費」です。「食事のバリエーションが豊富」という回答はTOP5入りしていませんでした。

「悩みごと」と「理想」にはギャップがあって、気になるポイントもさまざま。食事にまつわる話題にことかかないのもうなずけます。

理想の食事といえば、1975(昭和50)年の食卓が「栄養バランス的に最強」だったとも言われています。豆製品や魚介類、煮物などを多くとっていたことが理由のようです。

しかし、いまと昭和の暮らしは当然ですがまったく違います。夫婦共働き世帯が増えており、2021年には専業主婦世帯は566万世帯ですが、共働き世帯は1247万世帯になっているそうです(独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査より)。

コンビニの惣菜やフードデリバリー、ミールキットまで多くの選択肢があるなかで、「自炊」か「外食」か、というように簡単に分けなくてもいい時代。自分なりの食事スタイルを探したり、話し合ったり、時にはぐちを言い合うのも面白いかもしれません。

   ◇   ◇

【この調査について】
「食事の悩み事と理想の食事についてのアンケート調査」
▽調査期間
2022年5月30日〜2022年5月31日
▽調査機関
株式会社ブロック
▽調査対象
20代〜60代以上の男女
▽有効回答数
n=2420
▽調査方法(集計方法、算出方法)
インターネットによる任意回答

   ◇   ◇

【出典】
▽【2420人に調査】食事の悩み事第一位は「メニューを考えるのが負担に感じる」。でも理想の食事は「毎食違うメニュー」じゃない!?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000023552.html
▽食の窓口
https://karaage.ne.jp/contents/
▽株式会社ブロック
https://b-rock.jp/

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