離職・休職中の看護師「今は復職しない理由」… 約4割が「コロナ禍で感染が心配」

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新型コロナウイルス関連のニュースとともに、看護師のコロナ患者対応の過酷さや人手不足などが日々メディアで報道されています。レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する看護業界に特化した人材サービス『看護のお仕事』が行った、「看護師の就労意識調査」よると、休職・離職中の看護師の4割が「復職したほうがいいのではないかと思っている」と回答したそうです。その一方で3割が「今は復職したくない」としており、その理由としては「感染が心配」が4割近くとなったそうです。

看護師1018人(現職看護師905人/現在休職中・離職中看護師(有資格者)113人)を対象に「現在の就労・転職に関する意識調査」を実施したところ、2022年3月~2022年4月の期間に実施した調査です。

はじめに、現職看護師がどんな施設で働いているのかを調査したところ、「病院(病棟)」(29.5%)、「その他」(23.0%)、「クリニック」(16.4%)、「施設」(14.4%)と続きました。

「その他」の内訳を見ると、「保健所」「保育園」「学校」「老健・高齢者施設」「政府・役所」といった、あらゆる場所で看護師が求められているのがわかったそうです。また、これらの中には、新型コロナウイルスに関連したワクチン接種会場・PCRセンター・コールセンターなどで働いていると回答した人も多くいたといい、保健所や企業、役所と回答した人の中にも、業務の一つとしてコロナ患者対応やワクチン対応に携わっている人が一定数存在していることが伺えたといいます。

次に、「現在の勤務先でコロナ患者を受け入れていますか」と聞いたところ、58%の現職看護師が「はい」と回答。また、「コロナ患者を受け入れている」と回答した現職看護師の52%が「コロナ患者の看護担当」と回答しました。

さらに、コロナ患者の受け入れにかかわらず、「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、勤務先に何らかの不安や不満を感じたことがありますか」と聞いたところ、現職看護師の72.7%が「はい」と回答しました。具体的な不満や不安については、「感染予防対策」(54.3%)、「スタッフが感染した際の対応」(47.7%)、「残業増など人手不足」(32.7%)、「コロナ患者対応による精神的な疲労」(28.0%)、「休暇や休憩がとりにくい」(23.3%)といった回答が上位に並んだそうです。

最後に、休職または離職中の看護師(有資格者)に「新型コロナウイルスの流行により、復職の意識に変化はありましたか」と聞いたところ、「復職したほうがいいのではないかと思っている」(40.7%)が、「今は復職したくない」(30.1%)を10ポイント上回りました。

また、「復職したくない理由」については、「自身、または家族への感染が心配」(35.3%)が突出した結果になりました。次いで、「子育てや親の介護」「他にやりたいこと、やりたい仕事がある」(いずれも14.7%)、「ブランク期間が長く、ついていけなさそう」(11.8%)といった回答が続いたそうです。

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