坂本龍馬の「肖像写真」、パンチングメタルの独自手法で再現アート 6万9254個の穴で浮かび上がらせる技術がすごい! 

山陽新聞社 山陽新聞社

 岡山県北部の山あいにある新見市に主力工場を持つ大阪市の金属加工メーカーが、幕末の志士・坂本龍馬の肖像写真をモチーフにしたアルミパネル作品を製作した。独自の穴開け加工技術で高精細に仕上げており、開館30周年を迎えた高知県立坂本龍馬記念館(高知市)に寄贈した。

 作品を手掛けたのは、松陽産業岡山事業所(岡山県新見市)。厚さ1ミリのアルミ板(高さ約1メートル、幅約73センチ)に、7種類の大きさの穴(直径1~3ミリ)を6万9254個開けることで、懐に手を入れて立つ龍馬の有名な写真を再現した。

 同事業所は2017年、林原美術館(岡山市北区)と広島県立歴史博物館(広島県福山市)で開かれた龍馬記念館の巡回展PRに協力するため、1種類の穴で作った巨大パネル作品を両会場の入り口に設置した。今回は穴のサイズを増やすことでより緻密に仕上げた。

 松陽産業は金属板に穴を開ける「パンチングメタル」の国内最大手。近年はアート・デザイン分野の市場開拓に力を入れており、龍馬のパネル作品もこうした取り組みの一環。記念館は昨年11月に30周年を迎えたが、新型コロナウイルス禍の影響もあり、同社は今年3月に作品を引き渡した。新館と本館を結ぶ渡り廊下付近に展示されている。

 同社は「記念館を訪れる多くの人にパンチングメタルの表現力を知ってもらい、新たな需要の掘り起こしにもつながれば」としている。

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