グシャッと崩れて持ち込まれた、ウエディングケーキを10分で修復 見事な出来映えに「職人技!」「凄すぎる!」と称賛の声

太田 真弓 太田 真弓

崩れてしまったウエディングパーティー用ケーキを、ものの10分でリカバリーした菓子職人のツイートに感嘆の声が集まっています。こちらを投稿したKentaさん(@ChefKenta)にお話を聞きました。

「目の前で今日のウエディングパーティー用のケーキをお客さんが落として空いた口がふさがる気配がなかったので流石に『....I take care of it(私がなんとかしましょう)』しか言えず、クソ忙しい営業中クリーム泡立てるとこから10分で直したから尊敬してくれていいよ。」

この文章とともに、見るも無残に傾き崩れてしまったケーキと、美しいフォルムで見事に再構築されたケーキの写真がポストされています。

「これは…凄すぎる!」
「これからどんな辛いことがあっても大丈夫、私たちはきっと大丈夫。そう思える素晴らしいリカバリー」
「ハプニングの時の始末の付け方にプロの技が光る、と昔聞いたことあります」
「素晴らしい!知人の結婚式のケーキ、最初から斜めになっていたけれどハワイ民は気にしていなかった」
「このケーキで、きっと二人の仲は傾き合っても寄り添える人生になるでしょうね。」
「お花にあまりクリームつかなかったのが幸いだったように見えます。」
「職人技!そしてその心遣い。尊敬します」
「きっと素敵な結婚式になったと思います」
「すごいゴッドハンド!」
と、リプライ欄には続々と称賛の声が寄せられ、7.2万件のいいねがついています。

Kentaさんはカナダ・バンクーバー在住の菓子職人。「エコール 辻 東京」を卒業した後、「辻製菓技術研究所」を卒業。国内での店舗経験を経て11年前にバンクーバーへ。研鑽を重ね、現在は「Boulevard Kitchen & Oyster Bar」と「The Sutton Place Hotels」のエグゼクティブペイストリーシェフとして活躍しています。また「Best dessert In Vancouver 2019」「Best Pastry Chef In Canada 2020」を受賞するなど、輝く経歴の持ち主です。

Kentaさんにこの時の状況を教えてもらいました。

主催者持ち込みのケーキをサッと手直し

――こちらのハプニングが起きたのはどういった場でしたか?

大がかりな挙式というわけではなく、少人数の小さな食事会兼お祝いでの出来事です。

――こちらのケーキはオーダーメイドだったのでしょうか?

ケーキは僕が作ったものではなく、パーティーの主催者が持ち込んだものでした。

――持ち込みだったのですね!それを10分でサッと手直し…とても粋です!下部が相当つぶれているように見えますが、中はスポンジですか?

中はスポンジだと思います。クリームを引っぺがして新しく泡立て、塗っただけです。隠すには花が少なかったのでいくつか花びらを剥がしてくっつけました。

――素晴らしい技術ですね。再度ケーキの完成後、お客様から何かお言葉はありましたか?

ケーキを直した後の対応は僕の仕事ではないので直接会ってはいません。基本的にお礼もクレームも一貫してお客さまとは話さないので。ですが今回はスタッフ伝いにお礼の言葉は頂きました。

Kentaさんが創り出す美しいデセールの数々はぜひSNSで。

■KentaさんInstagram https://www.instagram.com/chefkenta/
■KentaさんTwitter https://twitter.com/ChefKenta

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