エンジニアならコミュニケーション能力はなくても大丈夫? 新卒エンジニアの採用選考…最も多い「お見送り」理由は

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「エンジニアは一人で黙々と仕事をするから話下手でもいいよね」…そう思っている人もいるかもしれませんが、採用の場面ではどうでしょうか。新卒エンジニアの採用選考の着眼点について採用担当者に調査を行なったところ、もっとも多い不採用理由として半数以上の人が「コミュニケーション能力が低い」ことを挙げたそうです。

レバテック株式会社が運営する、ITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェント「レバテックルーキー」が2022年2月、新卒エンジニアを採用する企業の新卒採用担当者289人を対象に行った調査です。

「新卒エンジニアの採用選考において、最も重要視している点」を聞いたところ、最も多かったのは「コミュニケーション能力(58.8%)」でした。次いで「論理的思考力(36.7%)」、「人柄(36.3%)」と続きました。また、「プログラミングスキルを除く人柄やマインド面で重要視される点」を聞いたところ、「学習意欲が高い(48.1%)」が最も多く、以下、「継続的に努力ができる(42.6%)」、「素直で誠実(41.9%)」、「協調性がある(41.2%)」という結果になりました。

次に、「採用担当者から評価が高い学生の共通点は何ですか」と聞いたところ、「素直で誠実(36.0%)」が最も多く、次いで「論理的思考力が長けている(35.3%)」、「学習意欲が高く努力家(33.9%)」、「成長意欲が高い(29.4%)」といった回答がありました。

また、新卒エンジニアの採用選考で、最も多い「お見送り理由」について聞いたところ、最も多かったのは「コミュニケーション能力が低い(56.4%)」でした。次いで、「論理的思考力が低い(35.6%)」、「人柄や性格面に懸念がある(30.4%)」、「身だしなみや態度が悪い(26.6%)」という理由が挙がったそうです。一方で、「キャリアビジョンが不明瞭(4.8%)」「自己分析を含む面接対策不足(6.9%)」は回答が全体の10%を切り、少数派の意見となったことから、調査を行なった同社は、「技術スキルよりもコミュニケーション能力やロジカルシンキングなどの人物スキルが、より重要視されると考えられます」と述べています。

その一方で「スキル不足による選考のお見送り理由は何ですか」と聞いたところ、「自分で考えた実装ができていない(30.1%)」が最も多い理由に。次いで、「プログラミング学習に対する主体性が見られない(22.1%)」、「ユーザーを意識した成果物の作成ができていない(21.8%)」と続きました。

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調査を行った同社は、「今回の調査結果から、新卒エンジニアの採用選考において重要視される点は、『コミュニケーション能力』『論理的思考力』『人柄』などのヒューマンスキルであることが明らかとなりました。プログラミングスキルが高くても、エンジニアとして組織の中で活躍できるイメージが持てなければ、選考に通過できないケースも多いようです」と述べています。

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