名前からは想像できない郷土料理ランキング 北海道「ガタタン」、香川県「まんばのけんちゃん」を超えた1位は

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みなさんは、「郷土料理」と聞いて、どんな料理を思い浮かべますか。情報通信の株式会社ウェイブダッシュが運営する地域応援サイト「生活ガイド.com」が、「名前からは想像できない郷土料理ランキング」のトップ10を発表しました。

このランキングは、2021年10月〜12月の期間に10代~80代の生活ガイド.comの男女会員198人が投票したランキングで、おもに30代(27%)、40代(22%)、50代(17%)、60代(13%)、20代(12%)の人が投票しています。上位の結果は以下の通りです。

【第1位:もってのほか/山形県】

第1位に輝いたのは、山形県の「もってのほか」でした。甚だしい、けしからん!と言われているのではありません。「もってのほか」とは、色鮮やかな淡紫色が特徴的な食用菊の一種です。名前の由来は「天皇家の御紋を食べるとはもってのほか」から由来されている説と、「もってのほかおいしい」という説があるそうです。シャキシャキとした歯ごたえが特徴で、和え物やお浸し、天ぷらやお吸い物にして食べられているといいます。

「もってのほか」を選んだ人からは「すんごい名前(笑)」(50代女性)、「まず、『食べ物』とは思わないから」(40代男性)などの声が寄せられたそうです。

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ちなみに、山形の郷土料理の代表格といえば「芋煮」。県内でも地域によって味付けや具材が異なりますが、里芋・牛肉・ネギ・こんにゃくを大きな鍋で煮て、醤油、砂糖、酒で調味したものが一般的だそうです。日本海側の庄内地方では、肉は豚肉、味付けは豚肉を引き立てる味噌味で、秋には、県内各地域の河原で芋煮会が行われ、年間行事として欠かせないイベントとなっているそうです。

また、全国生産量の約7割を占める「さくらんぼ」は、山形県を代表する果物です。艶やかなルビー色でたっぷりと甘く、人気ナンバーワンの「佐藤錦」、佐藤錦より大玉で甘みが強く、日持ち性が良いのが特長の「紅秀峰」など多くの品種があるそうです。

さらに今年は、果実が500円玉より大きい新品種「やまがた紅王(べにおう)」が先行販売される予定だそうです。

山形県は、蔵王や山寺、母なる最上川など四季折々に表情を変える豊かな自然や、出羽三山ややまがた出羽百観音(最上三十三観音、庄内三十三観音、置賜三十三観音の総称)に代表される精神文化など、数多くの見逃せないスポットがあります。

また、日本一の生産量を誇るさくらんぼをはじめとしたグルメや、県内51の酒蔵、18のワイナリーが作る世界的にも評価の高いお酒等を贅沢に堪能できる「美食・美酒」の宝庫でもあるといいます。

【第2位:ガタタン/北海道】

第2位は北海道の「ガタタン」でした。「ガタタン、ガタタン」と、まるで電車で揺られる効果音かと思ってしまう名前ですが、実は漢字での表記は「含多湯」で、「具だくさんでとろみのある名物スープ料理」のことを言うそうです。人参や白菜、豚肉やイカなどが入っており、寒い時期に食べたくなる郷土料理です。主に北海道の芦別市で親しまれているといいます。

【第3位:まんばのけんちゃん/香川県】

第3位は、香川県の郷土料理「まんばのけんちゃん」でした。思わず「万馬券だ!」と喜んでしまいそうになりますが、「まんばのけんちゃん」は「まんばけん」ではありません。なんと高菜と豆腐や油揚げを一緒に炒め煮にした料理のことだそうです。「マンバ」は漢字で「万葉」と記載され、10月から4月が旬の三池高菜の一種です。「けんちゃん」は豆腐と野菜を油で炒めた「けんちん料理」が語源とされているそうです。

【同率第4位:いがまんじゅう/埼玉県】

同率4位になったのは埼玉県の「いがまんじゅう」でした。名前だけ聞くと、イガグリの仲間なのかな…トゲトゲしているのかな…栗の饅頭なのかなと想像してしまいそうですが、「いがまんじゅう」の正体は、饅頭の周りに赤飯がまぶされた、甘じょっぱさとモチモチの食感がやみつきになる、鴻巣市が発祥とされる縁起物の郷土料理です。見た目が栗のイガに似ている所から名付けられたそうです。

【同率第4位:のっぺ/新潟県】

同点で4位になったのは新潟県の「のっぺ」でした。少し脱力しそうになる響きの郷土料理「のっぺ」。全国にある「のっぺい汁」とは異なり、新潟の郷土料理の「のっぺ」は、野菜やこんにゃくなどの具材に里芋のとろみをつけた煮物です。煮物はホクホクして食べる印象があるかもしれませんが、「のっぺ」は冷やして食べても美味しく、バリエーションも豊富で、現在も家庭料理としても親しまれているそうです。

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