村上淳が「似ている!」それもそのはず、愛息子だった…オヤジとして送るアドバイスは?

石井 隼人 石井 隼人
息子に似ている村上淳(撮影:石井隼人)
息子に似ている村上淳(撮影:石井隼人)

「そりゃそうだよ!とは思うけれど、最近では面倒くさいから『似ているでしょう?』と言うようにしています」と相好を崩すのは、俳優の村上淳(48)。最近、若年層からよく「似ていますね」と言われる相手とは?それは息子で俳優の村上虹郎(24)だ。

河瀨直美監督作『二つ目の窓』(2014年)の主演として俳優デビューした虹郎。昨年2021年は朝ドラ初出演に加え『るろうに剣心 最終章 The Beginning』『孤狼の血 LEVEL2』『燃えよ剣』と話題作に引っ張りだこだった。

無責任に聞き流してもいい

息子の活躍に村上は「同業として彼の飛躍は嬉しい。僕は若いアーティストや若いインディーズ監督と組む機会が多いけれど、彼らから『虹郎にそっくり!』と言われる。そりゃそうだよ!と思うけれど、最近では面倒くさいから『似ているでしょう?』と言うようにしています」と親子逆転現象を笑う。

俳優として若い世代の活躍は嬉しい。しかし親としてはちょっと心配な点もある。「彼への拍手喝采はありがたいことだけれど、拍手とは賞賛と同時に煽りでもあるわけだから、その期待やプレッシャーを変に背負い過ぎてしまわないかと…。ときには無責任に聞き流してもいいと思う」。俳優という同じ道を歩んできたからこそわかる息子の心中に思いをはせる。

ちょっとはテングになっても

父親として、そして先輩俳優として。村上が息子に与えたアドバイスとは?「現場に入ったら心からの挨拶をしろ。価値があるのはあなたではなくて、あなたが巻き起こすエンターテインメントにあると。そこをよくわきまえなさいよと伝えました」。それは村上自身も常に念頭に置く心構えと同じなのだろう。

反面、虹郎には年相応のパンキッシュさも期待している。「ちょっとはテングになってもいいかな?みんなに担がれて目線が上がることで、等身大では見えなかった新しい地平も見えるだろうし。調子に乗っていないと出来ない怖いもの知らずの芝居だってあるから。そこを上手くコントロールできるようになってくれれば」とエール。

気になる三度目の親子共演は?

親子共演は『銃』(2018年)以来ないが「三度目の親子共演?僕としては一俳優としてお互いに同じ作品にキャスティングされたとしたら、断る理由はない」と前向きも「もしかしたら最近の彼(虹郎)の中では親子共演は禁じ手にしているのかもしれない。だとしたらそれは一つの大きな成長。お互いをリスペクトしているという段階から、あえて一人になって自分だけでエンターテインメントの渦を起こそうと奮起している証拠だから」。

2月4日公開の映画『夕方のおともだち』に主演。漫画家・山本直樹の同名コミックを廣木隆一監督が映画化した。村上にとっては芸能生活30周年の記念作。「廣木監督の美意識と叙情が詰まった愛の物語であり、日活ロマンポルノとピンク映画の系譜を受け継いだ日本映画らしい攻めた日本映画。令和4年の今だからこそ大きなスクリーンで観てほしい。ここから何かが変わっていくような気がする」と胸を張っている。

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