先日、JR京都線(東海道本線)の千里丘駅を利用したところ、階段に興味深い仕掛けがあることを発見しました。何やら階段を上がると青森や鹿児島に着けるとか? 千里丘駅で行われている実証実験をレポートします。
階段を上がって日本旅行ができる!
千里丘駅は大阪府摂津市にあるJR京都線の駅です。新大阪駅から東に4つ目の駅にあたり、普通列車が止まります。
そんな千里丘駅東口階段でおもしろい仕掛けを発見。「旅をするならどっち? 西へ東へ」と書かれていました。筆者は青色が好きということもあり、直感で「東へ」を選択。そのまま1段飛ばしをすることなく、ごく普通のスピードで階段を上がりました。
上がりきるとモニター画面には「本日の階段利用距離」と「累計距離」が表示されていました。
累計距離を千里丘駅からの距離に当てはめると西は加古川駅(兵庫県加古川市)、東は山科駅(京都府京都市)まで到達している模様。「ちりも積もれば山となる」を実感しました。
一方、実験を告知するポスターは累計距離で千里丘駅から青森や鹿児島を目指す内容でしたが「現状では到達は難しいかな」というのが正直な感想です。
実証実験は1月31日まで
この実証実験は大阪府、大阪大学大学院人間科学研究科、摂津市が連携した「10歳若返り」実践モデル事業に基づいたもの。JR西日本は実験実施に協力しました。
大阪府は2025年大阪・関西万博に向けて「いのち輝く未来社会をめざすビジョン」の目標に掲げる、いきいきと長く活躍できる「10歳若返り」実現に向けて取り組みを進めています。
実証実験では「階段を上りたくなる」仕掛けを施して、駅利用者のエスカレータ利用から階段利用に変えることを検証。仕掛けがある階段にはセンサーを設置し、人数をカウントしています。
実験内容は大阪大学の学生とのワークショップでのアイディアを基にしたとのことです。
実施期間は2021年12月1日から2022年1月31日まで。気になる方は千里丘駅に寄ってみましょう。ちなみに千里丘駅は阪急京都本線摂津市駅から徒歩15分のところにあるため、阪急ユーザーも散歩の合間に立ち寄ってみてはいかがですか。