「女性の再就職が難しい」…そんな現実を変えたい 就労支援とジェンダーギャップ解消へ一石投じるプロジェクトが始動

黒川 裕生 黒川 裕生

結婚や出産を機にキャリアが途切れてしまった女性の再就職を後押ししようと、大阪で新たな就労支援のプロジェクトが動き出している。経理のプロである税理士らが、実践的なスキルや就労時に求められる心構えなどを伝授。自分の潜在的な「価値」を見直し、再就職や中小企業の人材確保につなげてもらおうという取り組みだ。

税務や経理、人事に関する相談などに応じる「御堂筋税理士法人」(大阪市中央区)が手掛ける連続講座「4Wcollege(フォーダブカレッジ)」。女性の就労支援や起業の支援をしている会社「マーレ」(兵庫県芦屋市)も協力した。国勢調査によると、関西圏の25〜44歳の女性の就業率は、全国ワースト5に1府2県(大阪、兵庫、奈良)が入るなど低い水準にある。背景には女性の再就職が難しい現状があると見て、ジェンダーギャップの解消に向けて無料で講座を開くことにしたという。

フォーダブカレッジでは、2025年の大阪・関西万博までの5年間、全9回の講座を毎年無料で実施していく。具体的には、「プロのスキルを身につける講座(全4回)」として税理士が経理に関する実践的なノウハウを伝授。さらに「働き続けるマインドを手に入れる講座(全5回)」も設け、マーレの永里真由美社長らが“才能を価値に変える”ことで企業のニーズを見極めながら自分らしい働き方を実現する術を伝える。

2021年10月に行われたキックオフイベントには30代以上の女性や大阪の中小企業経営者ら計57人が参加。11月から12月にかけて開講された講座は関西圏に住む30〜40代の4人が受講し、「経理職としての役割、今後さらにステップアップしていく方向性を知ることができた」「育児・介護のWケアを経ても継続して働けるようにしたいと思えた」などと好評を博した。受講後、正規雇用での就職に成功した人もいるという。

講座はオンラインとオフラインを組み合わせて実施。第2期となる2022年は夏頃に開講予定で、経理以外の分野にも広げるかは今後検討する。受講できるのは「自分を変えたい」と考えている女性で、子育て経験の有無や年齢は問わない。ただ、現時点では経理の仕事に関心がある人が望ましい。定員は10人程度になる見込み。

御堂筋税理士法人CEOで税理士の才木正之さんは「持続可能な働き方を広げ、チャレンジする女性たちが新しい一歩を踏み出すお手伝いをすることで、関西を元気にしていきたい」と力を込める。

詳しい情報はFacebook「4wプロジェクト」のページで。

【4wプロジェクト】https://www.facebook.com/4wproject/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース