動物園の近くに、本物じゃない動物が出没?見た目のインパクトに眠気が吹き飛ぶ…真の狙いとは

コノコト コノコト

キリンやトラなどさまざまな動物でにぎわう富山市の動物園「ファミリーパーク」の近くに、本物ではない動物たちが「出没」しているという情報が寄せられました。かわいらしくもシュールな見た目が特徴で、見た人を驚かせているそうです。一体どのような動物たちなのでしょう?

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その動物たちの正体は、木材などで作られたオブジェです。ファミリーパークの真向かい、交通量が多い県道沿い約100メートルにわたって30個ほど並んでいます。

情報を寄せてくれた富山市のイラストレーター、山本ちろさんは、運転中に「動物」たちを見つけ「眠気も吹き飛ぶインパクトがあり、驚きました」と振り返ります。

この独特のタッチが気になった山本さんは、再びこの場を訪れて、動物たちをじっくりと観察しました。真っ黒な顔のクマ風やウサギ風の動物たちに、警察官の制服を着たキツネ風、地面から顔を出すコブラ(?)など、どれも見れば見るほど不思議な味わいがあります。

人間のオブジェも迫力満点。交通安全を全力で呼び掛けています。

作者は…絵描きが趣味の元警察官

オブジェは9月、地元の富山西交通安全協会古沢支部が交通事故の防止を願って設置しました。アイデアを出し、製作したのは、同支部の役員で元警察官の長谷川敏博さん(70)です。

絵を描くのが趣味の長谷川さんは、木材を切り抜いて形を作り、ペンキで色づけするなどして3週間ほど掛けて仕上げました。動物たちの目やたすきに反射材を使ったのがポイントだそう。

長谷川さんは「子どもからお年寄りまで、オブジェを見て『何かな?』と楽しみながら、交通安全を意識してもらえるといい」と話しています。

オブジェは年末まで設置される予定です。

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