赤ちゃん用のマグを使う練習は、基本的に生後6カ月ごろから始め、自分で水分補給ができるようにさせていきます。しかしまだ言葉も通じない子どもに対して、どのように教えればいいのかわからないと悩む方も多いのではないでしょうか。兵庫県在住シングルマザーのKさんは、娘さんが9カ月のときに、マグの練習時期が6カ月だったことを知って、慌てて練習を始めたそう。最終的には「いままでの努力はなんだったのか?」と思うほどすんなりと自分で飲めるようになったとのことですが、一体どのようにして自分で飲めるようになったのでしょうか。
マグの練習を始めたのはいつ?
Kさんが娘さんとマグの練習を始めたのは、娘さんが9カ月のころでした。一緒にご飯を食べていたとき、Kさんのコップに入ったお茶を飲みたそうにしていたそうです。そこでコップを近づけたところ、お茶を飲むことに成功しました。それをきっかけに自分でマグから飲めるようにしようと、練習方法を調べていると、なんと一般的には6カ月目からスパウトで練習すると知って、とても焦ったそうです。
さっそく次の日にスパウト・ストロー・コップの3セット付きのマグを購入し、さっそくスパウトから練習を始めたそうですが、娘さんは見るだけで口に入れることもないまま1日が終わったそうです。
こうして、Kさんと娘さん2人の奮闘が始まりました。
奮闘1日目:口に入れる素振りで教えてみるも失敗
最初の作戦が失敗に終わったので、今度はKさん自身がマグを口に入れて飲むふり作戦を決行したそうです。
作戦内容は飲み口はスパウトのままにし、ミルクの前やご飯中に、Kさんがマグでお茶を飲むふりをして、どのように飲むのか手本を見せるというものでした。
すると、気になる様子でじっと見る娘に、「これはいけるか!?」と思い口元にマグを近づけますが、振り回した挙句ポイっ!と放りだされてしまいました。
1日目はこの調子が続き、失敗に終わります。
奮闘2日目:ストローに付け替えてみるが失敗
奮闘2日目、今度はストローに付け替えてチャレンジをします。
初日のときのように、ストローマグを口元に近づけますが、飲む気配はありません。
今度は、飲み口を外して容器に直接ストローを差して、飲むところを見せます。
その様子を見てはくれますが、やはり飲んではくれませんでした。
結局2日目も失敗に終わりました。
奮闘3日目:丸型コップに付け替えてみるが失敗
奮闘3日目、ストローもダメだったので今度はコップの飲み口に付け替えてチャレンジします。
ここにきてやっと飲もうとしてくれましたが、飲み口のフタになっている部分を押しながら飲むことができず、あっけなく失敗に終わりました。
奮闘4日目:ストローマグを下に置いておいたら飲んだ!
奮闘4日目、飲み口を変えても娘さんが自分でお茶を飲まないので、Kさんは諦めかけていました。
そんなとき、何気なしに「マグ 自分で飲めない」と検索してみたところ、あるママが書いたブログに出会います。
その方法が「目の付くところにマグを置いておく」というもの。
さっそくKさんはストローマグを、遊んでいる娘さんの近くにふたを開けて置いておきました。
すると、きちんと自分で飲んだではありませんか!!
「いままでの努力はなんだったんだ…」と体の力が抜けてしまうほど、娘さんは上手にお茶を飲んでいたそうです。
こうして、Kさんの奮闘記はなんともあっさりとした結末を迎えました。
タイミングが来たら自然とできるようになる
親が必死に教えなくても、いつの間にか自分でできるようになっていることがたくさんあります。確かに最初は、今回のKさんのように「教えなくては」と焦ってしまうかもしれません。どう教えたらいいのかと悩みながら、必死に教えても、できないと焦ることもあるでしょう。
しかし、Kさんの娘さんのように、ただタイミングが合っていなかっただけで、本当は飲み方を知っていたの?と思うほど、あっさりできてしまったなんてこともあります。
できないときはきっと、その子にとっていいタイミングではないのでしょう。
マグに限らず「まだハイハイしない」「まだ立たない」などと不安に思うこともあるかもしれませんが「タイミングが来たらできるようになる」と、ゆったり構えていてもいいのかもしれませんね。