【漫画】犬の散歩の思わぬ危険を描いた『柴ドリルでリードが外れた話』神おじさん降臨に「おじさんのお母さんもありがとう」

はやかわ かな はやかわ かな

「『柴ドリルでリードが外れた話』みなさんもお気をつけください」と、ツイッターに描き下ろし漫画を投稿した、まんきつさん。

まんきつさんは、ノンフィクション漫画『アル中ワンダーランド』や、大好きなサウナ体験を描いた人気連載『湯遊ワンダーランド』などで知られる、プロの漫画家さんです。

まんきつさんが投稿した漫画に描かれていたのは、散歩中の愛犬がブルブルと身体を震わせた瞬間、リードの金具が外れ、「自由になった!」と気づいた愛犬が一目散に走り出していく様子!

おまけに、まんきつさんの愛犬、黒柴の銀太郎くんが走っていく先にあるのは、かなりのスピードで車が行き交う交通量の多い大通り!!

「もうこれでお別れなのかもしれない」

嫌な予感が頭をよぎりつつ、銀ちゃんの大好きな言葉「オヤツ!」で呼び戻しを試みるまんきつさん。そんな飼い主の必死の思いに反して、どんどん遠ざかる愛犬…。その時、目線の先に予想だにしない救世主が降臨したのです!

手慣れた様子で銀ちゃんを受け止め、「あぶなかったね」と告げ、雑踏に消えたその救世主は、見知らぬおじさん…。

その夜、リードが外れた恐怖と犬が無事だった安堵の感情が渦巻き、なかなか寝付けないなか、犬を受け止めてくれたおじさんと、おじさんを生んでくれたおじさんのお母さんにまで感謝をする、まんきつさん。

首輪とリードをつなぐ金具がナスカン式の場合、犬がブルブルしたはずみで外れてしまう場合があり、事故につながることがあると、その後、知ったまんきつさん。すぐにカラビナ式金具のリードに買い替えたそうです。

漫画を読んだネット民からは、

「おじさんがいて良かった…」
「このおじさんを祝福したい」
「どう考えてもおじさん、ジョイマンの高木さん」
「ワンがおじさんを噛まなくて良かった!」
「基本家族以外を警戒しがちな柴犬から飛びつき、抱きしめることが出来るなんて…」

と、おじさんを称賛するリプライが殺到。またリプ欄には、「同じことしたことあります、オジサン側で」といった、おじさんサイドの経験者の声も寄せられました。

犬飼いなら誰もが改めて心がけたい、お散歩での安全対策。注意喚起の思いを込めて『柴ドリルでリードが外れた話』を描いたまんきつさんに、お話を伺いました。

ーーヒヤヒヤしながら漫画を読みました…。銀太郎くんが無事で本当に良かったです。普段の銀ちゃんはどんな柴犬さんなのですか?

「銀ちゃんは2歳になる黒柴の男の子です。普段から人懐っこく、道行く人に”こんなに人懐こくて誘拐されない?”と心配されたことがあります。散歩中、家が近づくと道に寝そべり、まだ帰りたくないのアピールをして、頑なに歩こうとしないのが銀ちゃんです」

ーー人懐っこくて良かった…。走りゆく銀ちゃんに、「オヤツ!」と呼びかけていらっしゃる描写がありましたね。銀ちゃんの好きなオヤツは?

「好きなおやつは牛の骨、ですね」

ーーオヤツ以外にも銀ちゃんが振り返りそうな言葉は…?

「お土産、ごはん、ボールです」

ーー笑、この後すぐにカラビナ式のリードに買い替えられたとか。ナスカン式のリードとの使い心地の違いは?

「取り付けが少し面倒ですが、どれだけ激しく動いても、他のワンちゃんと遊んでも外れないです。散歩の時など、ナスカン式の時との変化は特にないですが、飼い主サイドの安心感が全然違います」

ーー「ハーネス」を薦める声もありましたが…。

「実は以前ハーネスを使っていました。ハーネスがすっぽ抜けることが2度ほどあったため、首輪にしました。ハーネスも抜けてしまうことがわりとあるそうです。今後は2重リードにするつもりです」

ーーおじさんが雑踏に消えた後、当の銀ちゃんはどんな様子だったのですか?

「飼い主の心配など、どこ吹く風で、草の匂いを嗅いでいました」

 ◇ ◇

神おじさんの降臨で救われた今回の一件について、リプ欄には、「興奮した犬って制止が効かない」「同じような経験をした」といった声も多く寄せられていました。

また、胴体部分に装着する「ハーネス」は、引っ張りの衝撃緩和が出来る反面、飼い主からの合図が伝わりにくく、犬自身のペースで動いてしまうため、しつけ中の犬や、若くて力の強い犬の散歩には不向きとも言われています。犬の体格や毛質などにより、銀ちゃんのように身体がすり抜けてしまうケースも少なくないようです。

「2重リード」を薦めるリプライが多く寄せられていたこともあり、「今後は2重リードにするつもりです」と、まんきつさん。

まずは犬と飼い主の命と安全を守るためにも、どんな不測の事態にも対応出来るよう、日頃から「呼び戻し」の訓練を徹底して行うことが大切です。しかし、どんなに訓練をしても、犬種や性質によっては、呼び戻しや追いかけ抑制のコマンドが入りづらいケースもあります。

さらに、クラクションの音や車の動き、人混みや騒音、他の犬や動物の存在など、外的要因や刺激が重なり、犬がパニックを起こした場合、普段なら従ってくれるはずのコマンドが効かず、突発的な行動を取ってしまう可能性も考えられます。

万が一の場合も含めて、どんな状況でも飼い主は出来る限り冷静に対処すること。また、日頃から愛犬の性格や行動パターンをしっかり把握しておくこと。そして何よりも大事なのは、手間を惜しまず、安全対策を十分に行うことです。

神おじさんの降臨で救われた漫画から、私たちが考えるべきこと、学ぶことはたくさんありそうですね。

■まんきつさんの著書・人気漫画「湯遊ワンダーランド」

さて、まんきつさんですが、10月5日には、大阪府・東大阪市にある「なにわ健康ランド 湯~トピア」にて、熱波師の井上勝正氏とのサウナトークに出演。トーク後は、著書『湯遊ワンダーランド』のサイン会を開催予定だそうです。

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