「将来が不安」で次々と…総額200万円以上もお支払い!? 資格取得の「負のループ」から抜け出せない女性

長岡 杏果 長岡 杏果

キャリアアップのために積極的に資格取得を目指している方は多いです。また、近年はスキマ時間にスマートフォンを活用して取得できるものも増えてきて、「資格取得」は私たちにとって身近なことになりつつあります。しかし、資格取得が身近になったことで、明確な目的を持たないまま「とりあえず取得する」「所有資格を増やす」といった点に重きをおいている方も増えてきているようです。

次から次へと資格を取得、だけど「持っているだけ」

私の知人女性(会社員)は、将来に対する不安からさまざまな資格を取得。その合計額は200万円以上にも及びます。近年国家資格として認定されたキャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナー、そしてプログラミングなど。取得した資格の種類は幅広く、一貫性もありません。

本人は「万が一働けなくなったときのことを考えて選択肢がたくさん欲しい」と言いますが、いまのところ仕事に生かせている資格は一つもない状況。せっかく資格を取得しても、「持っているだけ」で終わってしまっているのです。

そのうえ、どれだけ資格を持っていても不安は拭えず「他の資格も取っておいたほうがいいかも…」と、次から次へと資格を取得しているような状態でした。

「働き方」「将来のビジョン」などから、本当に必要な資格をピックアップ

もちろん、資格はあるに越したことはありませんが、お金は有限です。資格取得に費やすお金は決して安価なものではありません。だからこそ、次から次へと資格を取得するのではなく、本当に必要な資格をピックアップして取得する必要があるのです。

例えば、「どのような働き方を目指しているのか」「将来的にどんな仕事に就きたいのか」などを明確にすることで、必要な資格をイメージできるようになるでしょう。

在宅でも働けるような資格が欲しいなら、IT関連の資格が役立ちます。また、長く働けるような資格を希望するなら、不動産や公務員関連が魅力的といえます。

必要な資格は人それぞれ異なるので、まずは「自分は何を目的として資格を取得したいのか」を冷静に考えることが大切です。

取得する資格を厳選しよう

資格取得はキャリアアップ、スキルアップにおいて有利になる行動です。しかし、やみくもに取得しても、身にならないだけではなく、支出が増えただけといった結果に陥ってしまいます。

また、業種・業界によっては資格よりも実務経験が重視されることもありますので、資格取得と並行して副業などで少しでも経験やスキルを積むことができると、さらに将来の選択肢が広がります。

収入を増やすための資格取得だったのに、かえって生活が苦しくなってしまった…といった事態に陥らないよう、いま一度自分に適した資格を見極めてみてください。

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